この花はずっとヤグルマソウと呼んでいたのだけど、最近では「ヤグルマギク(矢車菊)」と統一されたらしい。
いつからこうなったのかは分からない。
でも、その理由として「ヤグルマソウ」という全く同じ名前で別の花があるから、混同しないためだとか。
そしてこれが紛らわしいもう一つの「ヤグルマソウ」。
この花は湿り気のある山林に自生する花で、 花や葉の形がこいのぼりの先端にある「矢車」に似ているから「ヤグルマソウ」と名づけられている。
この「ヤグルマギク」とはセントレーアという花の仲間。
数あるセントレーアの種類の中で一年草のものを「ヤグルマギク」と言っている。
だからセントレーアは一年草ではなく、多年草なので別名は「宿根ヤグルマギク」。
ちょっとややこしいけど、
セントレーア-----宿根ヤグルマギク
ヤグルマギク-----一年草のセントレーア
ということ。
そこで、珍しいものを見つけた。
ピンクやブルーに混じって、黒というよりも濃い紫色の花が咲いていた。
これは、セントーレア・ブラックボールという品種。
基本的にセントレーアは宿根草なので、この花も本来は宿根草。
でも、高温多湿に弱いため夏越しが難しいということで、一年草として扱われているようだ。
この色だから、暗くていやだという人や変わっているから好きだという人、それぞれ好みがあって面白い。
学名:Centaurea cyanus
英名:Cornflower
科名・属名:キク科 ヤグルマギク属
原産国:ヨーロッパ