今年の1月、初めて「タンキリマメ(痰切豆)」の実を見つけました。
殺風景な冬の雑木林に赤い実が目立っていたのです。
実際には黒い実とそれを包む赤いサヤだったのですが、それが赤い実に見えたのです。
初めて見た実でしたので、調べました。
そしてその実が「タンキリマメ」だと分かり、花が7月~10月頃に咲くことを知りました。
きっと今頃花が咲いていると思い、その場所へ行ってみました。
思った通りでした。
黄色い花が咲いていました。
小さいけれどしっかりとマメの花の形をしていました。
花はもう終わりかけのようで、花と同時に緑色のサヤもできていました。
同じ場所には既にサヤが赤くなっているものもありました。
そして、赤いサヤが割れて黒い実が顔を出しているものも見つかりました。
ちょうど花から実へと変わる時期だったのでしょうね。
そのために花、赤いサヤ、黒い実を同時に見ることができたのです。
このようなことも珍しいですね。
---- タンキリマメ(Wikipediaより) ----
果実は豆果で、サヤの長さは1.5cmほどあり、全体が毛で覆われる。
サヤ中間部はややくびれており、晩秋に熟すとやがて緑色から鮮やかな赤色に変化する。
完全に熟すとサヤが裂けて、中から直径4mmほどの変形した楕円形の黒く光沢のある種子が2つ出てくる。
この種子は、サヤが裂けたあとも、はじき飛ばされることなくぶら下がったまま冬まで残る。
名前の由来は、この豆や葉を煎じて飲むと、『痰が切れる』からと言われているけれど、実際には薬用としてはほとんど用いられていない。
学名:Rhynchosia volubilis
英名:Rat's eye bean
別名:キツネマメ、ウイロウマメ
科名・属名:マメ科 タンキリマメ属
原産地:日本(関東以西)、朝鮮、中国南部、ベトナム、フィリピン