ウォーキングコースの途中にある家の庭先に置いてあった瓶の中に「ホテイアオイ(布袋葵)」が咲いていました。
葉の柄のにあたる場所の途中が丸く膨れています。
この様子が布袋様のおなかに似ているということで、「ホテイアオイ」という名前になったようです。
先日、テレビのニュースでホテイアオイのことを取り上げていました。
国内のあちこちでホテイアオイの異常な繁殖が社会問題となっているとのことでした。
ホテイアオイは浮遊植物で、水の中で育ちます。
だから川や溜め池などで大量繁殖してしまい、漁業などに影響を与えたり、冬になって枯れたホテイアオイが水質汚濁の原因となってしまうようなのです。
今では『青い悪魔』という名前もあるようなのです。
随分と失礼な名前ですね。
それに対してもう一つの名前はヒヤシンスに似ているから『ウォーターヒヤシンス』、せめてこちらの名前で呼びたいですね。
ホテイアオイは明治時代中期、観賞用や家畜の飼料用として日本に入ってきたようです。
今ではそれが野生化し、繁殖力が強いので、あっという間に水面を覆い尽くしてしまうらしいのです。
そのためにお決まりの、『他の植物の成長を妨げて生態系を壊すから』と、重点対策外来種リストに入りになってしまいました。
そんな迷惑外来種なのですが、逆に群生地として名所にしているところもあります。
その場所は、映画『のぼうの城』の舞台ともなった、埼玉県行田市の忍城(おしじょう)のすぐそばにある『水城公園』です。
公園内の“あおい池”は、秋になるとホテイアオイの群生が見られることで有名です。
数年前に行ったのですが、あまり咲いていなかったと記憶しています。
調べたところ、ホテイアオイは開花が非常に不規則なようなのです。
だから池が紫一色になる時に遭遇するのはとても難しいとのことでした。
それでしたら尚更、水面が紫一色になっているところを見てみたいと思ってしまいますね。
学名:Eichhornia crassipes
英名:Water hyacinth
別名:ホテイ草
科・属名:ミズアオイ科 ホテイアオイ属
原産地:南アメリカ