夏が終わって秋の気配がするころになると、毎年近所にある2本の木に黄色い花が咲き始めます。
2本とも同じ花だとずっと思っていたのですが、ちょっと違っていることが分かりました。
今は両方とも満開状態になっていました。
1本目は背丈が1.5mくらいで、大きな鉢に入っています。
この花は「コバノセンナ(小葉の旃那)」です。
花持ちがよいのか、結構長い間咲いています。
楕円形の小葉が5~6対ほど。
花は2~3cmほどの大きさで、湾曲した茶色い雄しべが中央から突き出ているのが特徴です。
コバノセンナは夜になるとネムノキのように葉を折りたたんで眠ります。
南の方、九州や沖縄地方では公園などにも植えられていて、よく見かけるそうなのですが、関東付近では珍しい木のようです。
きっと寒さにあまり強くないのかもしれません。
コバノセンナ(小葉の旃那)の名前の由来は、葉が他のセンナ類より小さいので、小葉とつけたようです。
そしてもう1本の木、この木はとても大きくて3mくらいもあります。
これは「ハナセンナ(花旃那)」です。
別名では『アンデスの乙女』とも呼ばれている木です。
コバノセンナとハナセンナはどう違うか?
花はほとんど同じでハナセンナの方が雄しべの数が多いようです。
それよりも一番分かりやすい違いが葉です。
コバノセンナの小葉が丸いのに比べて、ハナセンナの方はやや細長く、先端が尖っています。
両方の木を同じ時期に見つけましたが、実際の開花時期はハナセンナ(アンデスの乙女)の方が少し早くて8月~10月頃、コバノセンナはもう少し遅く、10月~12月頃のようです。
だから、夏から秋にかけて花が咲くのはハナセンナ、秋から冬にかけて咲くのがコバノセンナと覚えればいいのかもしれません。(これは地方によって違うかも)
ところが、今年はやっぱり異常なのでしょうね。
あまりにも暑い日が続いてしまったためか、両方が一緒に咲いてしまったようです。