「ヘンルーダ」が咲いていました。
菜の花のような黄色い花ですが、何年も経っているのか幹は太い木になっていました。
「ネコヨラズ」ともいわれる強い匂いのするハーブです。
ハーブなのに香りと書かず、敢えて匂いにしました。
それは、あまり好きな匂いではないから。
ただ見ているだけでは匂わないのですが、触ったり葉を揉んだりすると結構匂います。
どんな匂いかというと、表現するのはちょっと難しいのですが、この花はミカン科なのです。
だから葉を揉むと、基本的にはミカン、そこにローズマリーや山椒などを合わせたような匂いが加わって変な匂いになってしまうのです。
猫はミカンの匂いが苦手だと言われていますから、「ネコヨラズ」という名前も当然かもしれませんね。
菜の花をシワシワにしたような花びらとちょっと白っぽくなって先端が丸みを帯びたレース状の葉が特徴です。
この白っぽい葉はカラーリーフ素材としても利用されているようです。
ハーブとしてのヘンルーダは薬用や食用として昔からずっと利用されてきましたが、現在では有毒成分が含まれていることが判明しました。
有毒成分は葉から出る汁に入っていて、触れると皮膚がかぶれたり、口にすると胃痛・嘔吐などの症状が現われるようで、今では観賞用だけのハーブとなっているようです。
学名:Ruta graveolens
英名:Rue
別名:芸香(うんこう)、ルー
科名・属名:ミカン科 ヘンルーダ属
原産地:南ヨーロッパ