千葉県では「ディスカバー千葉」と銘打って、GO TOトラベルと同時に宿泊者優待キャンペーンを行っている。
抽選だったのだが、それに当たった。
千葉県内の宿限定だったので、南房総市の「銀鱗荘 ことぶき」に行ってみた。
南房総市の千倉は海辺の町で、国道沿いに家がひしめき合っているようなところ。
国道からは車がやっと通れるような、たくさんの細かな道が海の方に続いていた。
宿の看板を見つけたので、狭い道を入って行ったら、入り口の隣はお寿司屋さんだった。
この宿はお寿司屋さんが経営している宿だった。
でも、この日は宿の方が忙しく、お寿司屋さんの方は休業だと言っていたので、宿の方をメインにしているのかも。
外観は普通の鉄筋の建物だったが、玄関を入るとおしゃれで、落ち着いた感じになっていたので意外だった。
スタッフも気さくながら丁寧に対応してくれた。
小さな宿だがお風呂は4つあり、屋上の展望風呂以外は空いていればいつでも貸し切りで入れるようになっていた。
屋上以外のお風呂は鉱泉を沸かしているらしく、やわらかく、少しぬめり感があるようなしっとりしたとても良いお湯だった。
屋上のお風呂は温泉ではないようだったが開放感があり、気持ちよく入れた。
[屋上の展望風呂]
[昭和の湯]
1階にある一番大きなお風呂で、この他に小さなお風呂が2ヶ所あった。
この宿はなんと言っても料理が素晴らしいということで選んだのだが正解だった。
海の宿なので、海鮮中心だったのだが、前菜など一品一品に手を抜かず、おいしいものを提供しようとする気持ちが伝わってくるようだった。
次々と出てくる料理も頃合いを見て運んでくれた。
舟盛りは食べきれないほどの量で、鮑、鮪、鯛や地魚など9種類が盛り合わせてあった。
他には海鮮鍋、珍しい鯨肉、最後のお寿司もシャリは赤酢を使い、金目鯛を炙ってあったりして、一手間加えていた。
さすがお寿司屋さん。
ありふれた料理とはひと味違っていた。
[前菜]
岩カキトマトソース煮、鮑肝豆腐、マグロのしぐれ煮、姫サザエ
[舟盛り]
季節が変われば違った地魚もあるだろうから、季節を変えて再訪してみたくなるような宿だった。