オオワシ北帰
3/3 桃の節句だ。北帰日は今日しかない。絶対帰ると信じて北の中道に陣取る。朝から見送りモードに迷いなしだ。
オオワシは枝かぶりでややこしい木に留まっている。
富田林からお越しのカメラマンさんに挨拶してしばしお喋り。もぞもぞ動きかけたので陣まで戻り双眼鏡で様子を見る。
留まっている位置はやや北側で完全に逆光、もやがあり今飛ばれると最悪の条件だ。風が地上では南の微風だが、雲は南へゆっくり流れている。
すなわちアゲンストだ。
北帰には2通りある。北風で山本山近辺で旋回して上昇気流を捉え高いところまで上がって一気に北へ走る。 もう一つは風のない時は山沿いに
飛び続けて上昇気流があるところで舞い上がる方法だ。
一応今朝は後者みたい。だが空抜きの露出も確認した。
そこからつぶやきが始まる。 おばちやん今日はお帰り。一冬楽しませてくれてありがとう。この11月に待っているから元気に来いよ。
そして、Sさんからの伝言
「どうか無事に帰り着いて 来シーズンも元気に渡来してくれますよう願うばかりです
ありがとう ありがとう・・・・・・・きっと来てくれよ!」
も伝えた。
近くをコハクチョウが編隊を組んであちこち飛び回っている。みんな北帰の準備だ。
暫くして6羽ほどのコハクチョウが縦1列で北に向かった。北帰だ。
それを見たオオワシがカッカッカッッと鳴いて反応した。私も帰るわ!と言ったみたいだった。
9時40分前オオワシが動きかけた。 まだ逆光で暗い。今まで写してきた飛び出しの中で最悪の条件だが仕方ない。
出やすい方向へ動いた。
飛びそうだ。
さあ行くぞ。
飛び出した。
それ!
大きく羽を広げて。
普段通りの飛び方(まるで狩りに行く出足)で山沿いを走る。
やっぱり上昇気流が無い。
すっきりしない空気の中を北へ向かう。
おばちゃんありがとう。
真横を通過していく。
また来てね。
もう見えなくなった。さようなら!!
オオワシはトンネルの上で少し旋回、次は西野隧道辺りで旋回し上昇して磯野山を越えたようだ。
このオオワシを追って写真仲間の特にKさん、OOさん、Sさん、福井のFさんには情報伝達や楽しいお喋り、撮影技術等
いろいろとお世話に成りました。
つたないブログに毎日800人を超える方々が見て頂いてありがとうございました。
近々に総集編をアップしますのでお楽しみにお待ちください。
やっと送れた夢日記でした。