
皆様こんにちわ。
最近は、暖かい春の日差しの中で桜が花開いてきており、自然と心浮かれる思いです。
当院の現況ですが、4月から始まる東京城東病院総合内科スタートに向けて学生Educator ChiefであるM医師を中心に徳田安春先生直々に熱血指導の真っ最中です。
二人が何やら熱く話しているのは、前回来院されたPharmacistのPaul先生と協議して3種類以上重複しているベンゾ系睡眠薬や3種類以上の同一内服薬などを調整した結果です。
内服調整をすることで、寝たきりで日中もずっと意識レベルが低くほぼ寝ているような状態だった方がその後、2日程度で元気に食事を自分で食べるようになったCaseでした。
徳田先生は随分お喜びになっており、どこかのポリファーマシーのレクチャーで使用されるとの事です。
こういった事、どの医師も経験があると思います。どれだけ丁寧に書いたサマリーや紹介状でも、複数回診療する場所(老健施設や療養病院等)が変わる等あれば
まるで繰り返される伝言ゲームの様に診療に必要な情報が消失していくのです。
色々な科や病院を受診し、多数の薬剤が何時、どのように、何の目的で、どういう理由で増減された・・などの大事な情報が誰もわからず、永遠と不要な薬を継続している高齢者を見ることがあります。
今後の高齢化の波を受けて、優れた診療を行って行く為にはエビエンスやガイドラインに準拠しつつ、多数の内服薬を調整する能力も必要になると思います。
ということで、皆様。
総合内科医にとってポリファーマシーを学ぶ機会は非常に重要であると考えております。