第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

Elective course(統計授業) が始まりました。DTMH Day 126

2015-08-06 21:44:21 | Mahidol University編
皆様お久しぶりです。
日本に帰り、ひたすら断らずに救急車を受けている間に、疲労の為かすっかり勉強の内容が抜けてしまっている自分です。
Bangkokに戻り気づいた事・・
間違いなく、日本の8月に較べて過ごしやすい。特に朝晩はエアコンが要りませんから。

さて授業は選択期間にはいりました。
どちらかというと自分はこちらをメインに入学しましたので、ここからが実は正念場です。

私が選択した講義は
503 Introduction to clinical research 1単位
510 Statistics for clinical research 3単位
509 Medical problems in the Tropics 2単位
502 Biostatistics  1単位
532 Travel Medicine Ⅱ        2単位

です。
MCTMに進む医師は全て統計的勉強は必修です。
将来的に全世界の疾患を想定するトラベルメディシンでも働いてみたいなと思うようになりましたので、ICTMの受験を考慮してアドバンスドコースも受けておきます。

早速始まった502のBiostatisticsですが、非常に実学です。
普通、数式や概念や考え方を学ぶ内容が日本では多いかと思いますが、これはお勧めです。


自分のノートパソコンにSPSSのソフトを大學の版権で無料でインストロールしていただき(凄い!)、それに仮想データをいれたものを受業で1つずつ解析したり、Tableを作る練習をしたりとまさに願ったりかなったりの痒いところに手が届くレクチャーです。試験はありません。が、テーマが小児期のマラリア感染と数学・国語の点数の低下の関連性についてで、毎日課題がドバッと出ます。そうこうしてSPSSのソフトに慣れて使える様になるように仕組まれています。こりゃまた、実学の実学で非常に習うより慣れろ的な非常に良いチャンスだと思いました。

受講者はたったの4人です。バングラディッシュ、カンボジア、日本人医師です。



数式を全く使わないで教えるこの先生に惚れました。なんでそんなに教え方がうまいのか聞いてみました。下記勝手に意訳
「だってさぁ~、自分が臨床やってたころも、全然わかんなかったじゃん。だからわけわかってない人にいかに嫌われずに分かるように教えるかが統計は大事なのよ。」ですと。
こんなにもいい教育者だなぁと思う人は何処にでもいるもんではないと思います。このような先生に会えただけで、この講義を受けてよかったなぁと。

まぁそんな感じで熱帯臨床医学とは少しおもむきことなる新しい生活が始まりました。