ERの志賀先生から今までになかった書籍を献本いただきました。
【研修医指南書「今の若者は・・・・・・」って、嘆いていませんか?】
まずタイトルがいいですね。
あまりにも現代の研修医を指導する上級医・指導医の現場の問題点と解決法を捉えていて、寧ろ「悔しい」という素直な気持ちが生まれる素敵な本でした。自分がこういうものをいつか書きたいな、この内容を文字にしたいな、などのことを考えて貯めている間に
あっという間に世界の情勢はかわり教育的エビデンスなども色々と蓄積され世に出ていっている印象です。
特に山本五十六の言葉を引用しているあたりはまさに同じことを発言してきたので、とてもシンパシーを感じます。
これは指導医講習会でこそ発揮する内容であると思い、読んでいて楽しかったです。
そうそう最近は島根県にとって初めての事がありました。ブルゾンちえみが島根大学を凱旋訪問したという、、ことではなくて。
11月4、5日に指導医講習会を島根だけで初めてオールしまねで開催しました。
全タスクが全て島根の医師で成り立っている初めての事で、ボスの鬼形先生が構想5年でようやく夢かなった瞬間でした。
教育は借りてくるだけではなく、最終的には内部から育てて、根付かせねばならないと思います。
「レクチャーよりカルチャー」です
個人的には「指導医のお仕事」や「フィードバックの方法」、「OMP:one minute preceptor」の話をさせていただきました。
私からの提案ですが、指導医のお仕事は
ほうれん草にたいして、おひたしを作ってあげることだと思っています。
研修医にSOAPを言わせる(特にAPが重要)
話し終わるまで、さえぎらない、質問しない、評価しない
研修医の「教育的診断」を行う
・何を、どこまで理解しているか(readiness)
・指導医に何を求めているか(request)
OMP(one minute preceptor)
意見を聴く (まず何をすればいいかな?)
根拠を確認する (どうしてそう思うの?)
原則を教える (一般的には○○だよね)
良い点を認める (○○ができたのは良かったね)
改善を図る (次に○○するときには△△に注意すると良いよ
最後に山本五十六の言葉お借りします。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
この有名な文の跡が 、指導医にはさらに肝心です。
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている姿を感謝で見守り、信頼せねば、人は実らず。」
最近はあまり時間を捻出できずブログが更新できませんが、日々の自己成長の為にも
更新していきたいです。今日はこの辺りで。