第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

田久保先生MBA講義2018 

2018-01-13 11:53:08 | 総合診療
 
みなさまこんにちわ。
 
今年も日本最大の経営大学院であるグロービスから田久保先生に島根でお話し頂きました。今回は、特別に医学生の悩んでいること、聞きたい事をマンツーマンでその場で教えてもらえる「田久保先生になんでも聞いてみよう」の会を授けました。これ、かなり好評で、何より自分が一番学んだ気がします。
 
さて、グロービスが提供する教育の本の一部を触らしてもらっただけだとは思うのですが、組織が動く理由・動かない理由、どうすればそれが動くか、今度どうなるか、今何をすべきか。そんなことを考えている方にはピッタリの内容です。
 
講義中のお話を田久保先生に許可をいただき自分の勉強のためにまとめてみました。先が見えない時代、人生100年の時代に自分はどのように生きていくかについて考えて、錆びた思考過程を磨く良い機会でした。
 
前半後半のまとめ: 
・だいたい世の中で成功している人は情熱を持った行動が目に止まり、誰かの巨大な支援を受けている。
 
・だいたい本当に成功している人は何事にもポジティブであり、志がある。
 
・会ってきた人の中で凄い・素晴らしいと感じる人は、肩書きや履歴でなく、志がある。

・日本は出る杭が全く打たれない時代になった、それくらい出る杭がいない。極めてチャンスである。
 
・日本人の国内でのライバルはもはや日本人ではなくなってきている。今後インド人と中国人になってくる。
 
・世の中の仕事のことは大抵は意味づけの問題で、同じ作業や業務でもネガティブな感情で行っている人とポジティブな感情で行う人と、圧倒的にポジティブな人の生産性が高く社会で評価される(当たり前)
 
・やりたいことややるべき事の今後の過程や道を他言しまくる。それは誰かが必ず無意識・意識的に拾ってくれる。そしてこれは自己成就的予言となる。
 
・人の目は一切気にしてはならない、しかし、自分のメンターや家族など大事な人の目はとても気にするべきだ。
 
・集団や組織を動かしていく時には、オセロ方式を採用する。オセロをするためには隣に【語る】しかない。
 
・変革ができていない状況の多くは、オセロが有利になったことばかりを目論んでしまうのであって、隣のオセロをどうひっくり返すかのビジョンがない。
 
・大事なポイントは、こいつら言うことを聞いていればいい事があるのではないかと思ってもらえるか?
 
・最も効率の良い最初の一手は、小さいが全員が不満を持っている事を取り組み、改善する事(体感してもらう事)。
 
・進むべき判断基準。世の中を知る(現在の状況・環境、需要を知る) 自分自身を知る(CAN:何ができるか?WILL:やりたい事は何か?)
 
・AIの時代、確かに今の仕事は減る。が、新たに関連の仕事が無数に出てくる。
 
・AIの時代には必ず新しい仕事が生まれる。先が見えない時代に進むためには、能力開発フェチになり、アンテナを張り、その新しい仕事ができる人材になっておく。できれば世界中どこででも闘える人材に。
 
・大人の勉強はルーチン化すること。使わなくて良い時間を削ぎ落とす。
 
 以上です。
 
実は、僕は周りがキャリア、キャリア言っている事があまり好きではなく違和感がありました。日本語のそれは職業であったり、役職であったり、我々医師の世界では単なる資格の問題であったり(実力は問わず。。)、少し無機的な感じと中身の浅はかさを感じていました。
 
しかし自分は間違っていたのですが、田久保先生に教えてもらったことには、キャリアの語源は【車輪の轍】であり、自分の人生をどのように進み、時に戻り、反対方向へ間違へては戻るなど、生き方そのものを表す言葉であるそうです。
 
キャリアとは仕事・職業だけではなく、どのような生き方をするか?これを教えないという事が日本の教育の最大の欠陥。
 
それを強く熱く教えていただいた夜です。
 
 
ちなみ、そのあとは鬼形先生に行きたかった呉竹寿司に連れて行ってもらい、メンターメンティーが開催されましたとさ。