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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

2017年08月19日 01時00分37秒 | 映画


これは多くの人が一度は憧れを持つ世界観である。
「もしも、あのとき」。
選んだ未来が後悔に変わるそのとき、
選ばなかった未来が実現していたらどうなっていたのか。
それを具現化した話である。

元々は1993年にフジテレビで放送された
『if もしも』というオムニバス形式のドラマシリーズのひとつ。
『世にも奇妙な物語』の後番組だったため、
それを踏襲したようなドラマシリーズだったらしい。
ドラマで放送した内容を再構成し、
1995年に劇場公開されたものが本作のオリジナルである。
(ちなみに主演は93年時点で12歳の山崎裕太と14歳の奥菜恵)

さて、今回のアニメ、個人的には手をつけて欲しくなかったなと思ってしまった(笑)

一昨日初めて実写版を見たのだけど、
何の変哲もない甘酸っぱい思春期のラブストーリーなのに、
胸を締め付けられる切なさを強く感じたのだ。
出演者の年齢が自分と近く、
当時を懐かしむ想いが余計にそうさせたのだと思うけど、
主人公である典道の「もしも」にとても共感できたのだ。
また、まだうぶだった山崎裕太と
14歳と思えないほどかわいい奥菜恵が、妙にリアルなのもよかった。
(子供の頃は同じ歳でも女の子の方が大人っぽいゆえw)
さらに、作中に『ストⅡ』や『スラムダンク』といった単語も出てくるから、
まさに自分ごととして捉えやすかったというのもあるかも(笑)
尺も45分と短い中に、無駄のないテンポのよさで話が進み、
当時30歳の岩井俊二監督すごいと思った。
(ちなみに助監督のひとりに若き25歳の行定勲)

そして今回のアニメ。
設定はオリジナルとほぼ同じなのだけど、
主人公たちが中学生になっていて、
時代も今、、、なのかな?
(『スラムダンク』が『ワンピース』に変わってたw)。

アニメになったことで、色合いが鮮やかになり、
オリジナルよりも絵的に綺麗さを感じることはできたのだけど、
アニメだと年齢がわかりづらくなるから、
もはや過去の自分と重ねることが難しくなり、
懐かしさもクソもない(笑)

もうひとつ、アニメは尺が90分とオリジナルの2倍になっており、
後半から新しい展開になっていくのだけど、
完全に不思議ワールドに寄ってしまい、
オリジナルが好きな身からすると、
コレジャナイ感が強まってしまった。

懐かしさ(これは同年代の人しか感じないと思うけど)と、
ほんの少しの世にも奇妙な感、
そしてキャストの幼さがドラマのよいところだったのだけど、
アニメはプロの役者や声優さんたちが演じているとはいえ、
大人びてしまっているし、
物語も時空超えちゃう感が強くて、
もはや何でもありな気がして、
それならオリジナルの方がよかったなという感想(笑)

まあ、実写版とアニメ版は別物だから、アニメが初の人はいいのかもね!