資料を読む**
大和川いきものウォッチングvol.1 さかな(大和川クリーンキャンペーン)大和川工事事務所河川環境課発行
平成6年の13か所で調べたさなかの調査報告
33種類のさかなを確認している
石川橋では オイカワ、タモロコ、カマツカ、タイリクバラタナゴ、ナマズ、メダカ、カダヤシ、カムルチー、ブルーギル、トウヨシノボリなど
をこの冊子では記載している。
平成18年には大和川で、中流から下流にかけて、魚52種の報告がある。(大和川の自然環境~たくさんの生き物たちが住む大和川~)より
石川合流部
柏原堰堤から大和川の上流になります。
特徴は、植物の種類が多く、高茎草木群落や砂礫地や広々とした河原があり、河床は細かい砂泥で流れはゆるやかです。
●ギンブナ・モツゴ・オイカワなど純淡水魚が多く、汽水・海水魚はみられない。カワムツなど 中流〜上流を好む種も多く、柏原堰堤を遡上しようとするアユもみられる。
堰の上流でもあるためここから上流は汽水の影響がなくなり、汽水・海水魚がみられなくなります。この区間ではアユ、カワムツなど中上流を好む種もいます。
オオクチバス、ブルーギルなどの特定外来種のほか、汚い水に強いコイなどもいます。
さらに
6年続けて仔アユを確認!
3年続けてアユの産卵場所を確認しました。
平成23年の調査では5~6月に遡上するアユを、11月に降下する仔アユを確認し、河内橋上流、
石川橋下流、芝山橋上流では、3箇所でアユの産卵場所を確認しました。
「清流の代名詞ともなるアユが大和川に住むというと驚かれる方が多くいます。しかしアユは1960年代中頃までは確かに生息していたのです。その後、大和川の水質が急激に悪くなり、姿を消してしま
いしまた。ところが、2004年と2005年に大和川で捕獲させれたアユを特殊な方法で調べたところ、海から遡上した天然アユだということが分りました。沿川住民の様々な努力によって水質がよくなっ
たからです。大和川には本来大きな河口堰が無く、アユの他にボラやウナギなどの魚やモクズガニやテナガエビなど海と川を回遊する生きものにとって都合の良い川なのです。しかし1954年に河口か
ら17.5km付近に柏原堰堤が建設されてからは、その上流への遡上が限定的になってしまいました。
2010年3月に柏原堰堤の右岸側に長さ63m、幅6mの魚道が新設され、その効果を検証する調査が大和川河川事務所によって行われています。平成22年の調査では、アユを含む19種類の魚類と甲殻類6
種類が新設魚道を遡上しました。また近年の調査によって高野大橋下流 (10.4km)や河内橋付近 (7.1㎞ )などで産卵が確認されています。今後、アユの仔魚が育つのに好適な河口域や大阪湾沿岸の環境
になること、コケがよく生える石底や産卵場に適した隙間のある砂利底からなる大和川水系をめざすことなどによって天然アユの量はさらに増えていくでしょう。(大阪教育大学名誉教授 長田芳和)
以上(柏原市民文化会館 大和川の歴史と自然HPより)
このようにA4 4ページの冊子ですが、大和川が次第にきれいな川として復活のようすがこの魚の冊子から感じられます。