野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

アケボノソウ

2018-10-24 | フィールドガイド--植物編--
アケボノソウ(リンドウ科)
湿り気のあるところに生える。2年草で、1年目はオオバコに似た葉だけ、2年目に花をつける。花は9月から10月。
秋、白いクリーム色の花が咲く。リンドウ科なので、合弁花。斑点があるのが特徴。この斑点が夜明け前に輝く星にみたててアケボノソウ。

2007年 丹波の恐竜発掘現場をたずねて

2018-10-24 | 野生生物を調査研究する会歴史
篠山川(兵庫県丹波市山南町上滝地域)において、1億4千万年から1億2千万年前の白亜紀前期の地層が広がっている。
まだ、アジア大陸とつながっていた日本列島、当時生息していた竜脚類の大型草食恐竜ティタノサウルス形類の化石が発見された。
体長は十数メートルと推測され、国内最大級と言われている。
2007年(平成19年)1月25日から、一時発掘。砂岩・礫岩層を取り除く掘削工事が開始された。
同年2月25日から手掘り作業が開始されると、血道弓、尾椎とみられる連なった化石数十点がみつかる。
早速、観察会を開催。村営水力発電所跡は今は展示場にとずいぶん当時は変わってきていますが、・・・

2007年 10月14日(日) 丹波の恐竜発掘現場をたずねて
昨年8月に篠山市にある篠山川で恐竜の化石が発見されました。その後の発掘調査で、化石は白亜紀前期のティタノサウルス類である可能性が高くなりました。尾骨の部分が連なった形で発掘されほかの部分もまとまった形で埋まっているのではと言う期待が高まっています。現在一次発掘調査が終わり、現場はコンクリートで埋め戻された状態です2次発掘調査が始まると近くに立ち入れなくなるので、その前に現場を見ようということで、丹波まで行ってきました。
10時、JR福知山線篠山駅に到着。車3台に分乗してまずは川代公園に向かう。川代峡谷は篠山川に沿った約4kmの峡谷。公園はその中にあり、篠山川の水で削られた岩肌が露出して地層の観察にはもってこいの場所。実際の恐竜発掘現場には降りられないので、ここで地層の説明を受ける。
発掘現場は福知山線下滝駅から歩いて15分ぐらいのところにある。近くにの田んぼには色の違う数種類のイネで恐竜が描かれていた。その向こうは福知山線の線路。線路を渡って左に少し行くと、村営水力発電所跡がある。
上久下村に電気を引きたいという願いにより大正9年に着工、11年に竣工した村営水力発電所。昭和18年には関西配電株式会社に統合され、その後関西電力に引き継がれ現在は使われていないが、赤レンガの建物が当時の村民の熱意を今に伝えている。
ここを通り過ぎてすぐのところが発掘現場。

赤茶色の泥岩層で化石が見つかった。この地層は白亜紀前期の篠山層群(約1億4千万年~1億2千万年前)とよばれる地層である。現在はコンクリートで埋め戻されているが川の水量が少なくなる11月からまた第2次発掘調査が予定されている。
 
恐竜はこんな格好で埋まっているのではないか、という想像図。尻尾の白い部分が第一次発掘で発見された部分。化石が元の姿のままで発見されることはまれなので、もしこのとおりに埋まっているとなると、非常に貴重な発見になるそうだ。
 
見学場所は村民ボランティアの人が毎日パトロールしている。資料を常に持参しており、発見当時の様子や発掘の進み具合などを詳しく説明してくださった。
 
発掘現場を見学した後は、近くの石龕(せきがん)寺に移動。ここは高源寺、円通寺とともに丹波もみじ三山とよばれ紅葉の美しいところ。
 
紅葉にはまだ早かったが緑の紅葉もなかなかよいもの。石龕寺で昼食をとり、境内を散策した後帰路に着く。(ナチュラリストクラブHPより)