野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

トノサマバッタ

2018-10-14 | フィールドガイド-昆虫編--

トノサマバッタ
トノサマバッタは、ススキやエノコログサ、ムギの葉を食べる。
また、大発生して農作物に甚大な被害を与える飛蝗(ひこう)をおこなうことでも有名です。
そんなトノサマバッタの話をニュースで知ることがある。
大被害はアフリカ大陸で、大移動して瞬く間に農作物を食いつぶし大変なことがおこっているトノサマバッタのニュースを聞いたことがある。
それで、日本ではと調べてみると日本ではそんなことをみたことないが、大量発生が起こる可能性がある昆虫だそうだ。

大阪府立環農水研報 2:1~8(2015)「トノサマバッタの生態と防除」(田中 寛)によると、
台風であの被害のあった関西国際空港で
「 1995年5月下旬に当初予想した南東側エリアでなく,北西側エリアの建築物の間の草原でトノサマバッタ幼虫が大発生した.総個体数は北西側エリア1,246万個体,南東側エリア92万個体,計1,338万個体であり」駆除をおこなったとかいてある。
「2007年にも二期島でトノサマバッタが大発生し,危機管理として空港での飛行機事故を防止するために,調査と防除の基本戦略を設定した上で防除を行った」
とある。
日本でもひょっとすると飛蝗(ひこう)があるかもしれない昆虫なのだ。