文化の日をすぎるとすっかり寒くなってきたとしの観察会
2006年11月12日(日) 千苅水源地周辺の観察
10時道場駅集合。この日は晴れたり曇ったり、時々雨という天気でとても寒くみな持ってきている雨具等ありったけの服を着込む。
水源地に向かう途中で岩肌が露出しているところで観察。白亜紀には道場付近にはカルデラ湖があり、そのカルデラ湖に堆積した火山灰がバウムクーヘンのような層になっている。
千苅水源地は神戸市民の飲料水を確保するために大正3年から大正8年にかけて建設された。水源地の入り口にある門は「桜祭り」のときだけに開放される。ダムに行くにはその右手にある遊歩道を通っていくことになる。
周りは紅葉と緑が交じり合った里山の秋。石張りの優雅なダムとマッチしてすばらしい景色でした。ダムが放水されたときの姿も見てみたいものですね。
水源地の周りはフェンスで囲ってあるのですが一部フェンスがない部分も!恐る恐る歩く・・・というのはウソ、顔が笑ってますね。みな山歩きの達人ですがリクエストに答えて「キャ~」とポーズをとってくれました。
千苅水源地より光明寺へ向かう。シダ類が多く見受けられた
このあたりはゴルフ場が多くその下をトンネルを通って通過。
光明寺に到着。紅葉が鮮やか。ここで昼食を食べた後、道場駅に向かう。ちょうど鏑射山をぐるりと回ることになる。
途中の展望台より三田方面を望む。
最後の急坂を手も使って登り自動車道路に出る。ここからは下り坂で道場駅はもうすぐ。
武庫川の河原はススキの穂が光を浴びてとてもきれいでした。
秋の一日をすごしました。
(2006年ナチュラリストクラブHPより)
見つけたシダは
ジュウモンジシダ
林下や谷間の湿ったところに生える。最下部に2回羽状した1対の側羽片からなるので、十字形に見える。
ウラジロ
葉の裏が白いから「うらじろ」正月の注連飾りに用いられてきた。
シシガシラ
日本固有種。シシガシラは斜面に生育していることが多い。
キヨスミヒメワラビ
常緑性シダ。イワヒメワラビ、 ヒメワラビは夏緑性シダである。キヨスミヒメワラビは鱗片に特徴があるので、同定は容易である。
ベニシダ
若い時は紅紫色でベニシダ。常緑の多年生のシダ。
コシダ
ウラジロによく似ているが、葉が繰り返して二叉分枝する点がちがう。
ミヤコイヌワラビ
夏緑性シダ。湿り気の多い林床で見られる。葉柄・中軸は紅色を帯び、葉は鮮やかな緑色をしている。
リョウメンシダ
葉の表と裏が色も形も同じ。