ヤマハ旧車 空冷2気筒 4ストローク1サイクル SOHC GX & XS Heritage Special 破壊ブログ

ポイント式バッテリー点火・セル&キック併用式・リターン式6段変速・前後ディスクブレーキの旧いオートバイです。

第2部完 GX Heritage Special 爆誕 待望の乗り出し

2018年06月02日 16時52分00秒 | ヤマハ GX
クランクケースカバーのガスケットが届いたところで作業を開始します。
ブレーキペダル、キックペダル、フットレスト、マフラーを外します。








サクッと外したら、エンジンオイルを全て抜き、いよいよクランクケースカバーを開けます。






開きました。
しかも、ガスケットが切れずに上手く開きました。これは嬉しい誤算です\(^ω^)/
中身を良く見てみます。





見る限りでは異常無さそうです( ̄▽ ̄)
クラッチボスを触ってみます。
…Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
すると、これは衝撃です。クラッチボスがプレッシャープレートごとスポ〜ン、と簡単に抜けてしまいました。
クラッチボスは構造上、コンプレッションスプリングを固定しているボルト等を外していかなければ外れない筈です。一体何が起こっているのでしょうか( ̄▽ ̄;)
分解してみると…

他の部分のパーツが違う部分のパーツと入れ替わって組み込まれていたり、更には肝心なパーツが外れてクラッチボスの中に転がっていたりと、クラッチASS'Yの中は地獄絵図というか、大変賑やかな事になっています:(;゙゚'ω゚'):

これではプレッシャープレートはクラッチプッシュロッドに押し込まれたら、クランクケースカバーに届いてしまい、更には元に戻れません。
要はクラッチレバーを握っても、ただ単にプレッシャープレートでボルトで締め付けられているクランクケースカバーをエンジンの内側から押しているだけだったのですd( ̄  ̄)
道理でクラッチレバーが固すぎる訳です(ー ー;)
やっと原因が解明出来ました。今回は珍しく私の組み付けミスでは無かった様です(*´∇`*)

今回は走行する前に不具合に気付いたから良い物の、もし走行中に不具合が起きたら最悪な事態になってしまうところでした(ー ー;)
一つずつ間違いの無い様に組み直します。





小さなパーツもパーツリストと見比べながら確実に組み付けていきます。





正しく組み付けました。もうこれでクラッチASS'Yは引っこ抜けません。
このままクラッチレバーを握るとキチンと動く様になっています\(^ω^)/


クラッチが直った所でクランクケースカバーを閉めます。
無駄かも知れませんが、ガスケットにエンジンオイルをたっぷり塗り、ガスケットが再利用出来る様に願いを込めます(-人-)
クランクケースカバーを閉めたらマフラー、フットレスト、キックペダル、ブレーキペダルを取り付けて完了です。
他にも取り付け忘れているパーツが無いか、緩んでいるボルトは無いか、その他不具合が無いか等、全体を見回します。
すると、プラグキャップがスポスポ抜け易くなっていたので、中古で取り寄せておいた純正の物に取り替えます。





これでパーツの取付けは大丈夫そうです( ˆoˆ )/
それではエンジンを掛けて敷地内を試運転してみます(`_´)ゞ

GX「キュルキュルキュルドルルルーンッ!」

ついにこの時が来ました
♪───O(≧∇≦)O────♪
クラッチもしっかり切れます。シフトをローギヤに入れます。

GX「ドッドッドッドッ…ガチャンッ!ドッドッドッドッ…ドドドドドドルルルーーーン、ガチャン、バラララララーン、ガチャン、バラララララーン、ガチャン、バラララララーン…ガチャン、ガチャン、ガチャン、キ〜〜〜ッ!ドッドッドッドッ…」

ブレーキを掛けて停車します。
ついに乗れる様になりました。゚(゚´Д`゚)゚。
シフト、ブレーキ、吹け上がり方、回転の落ち方等、全く問題ありません。
…と言うか、凄い加速です。
一体何が起きたのでしょうか?凄く速いです。
まるで別のバイクに乗っている様です。例えると羊が狼になったみたいな…:(;゙゚'ω゚'):

GX Heritage Special 爆誕W(`0`)W

GX Heritage Special
ドッドッドッドッドッドッドッぷすっ

興奮も束の間、エンストはいつも通りです( ̄▽ ̄)
乗れる様になりましまが、今後の課題としてアイドリングの安定性の他に、走行には直接関係ありませんがエンジン購入時からの不具合が残っています。
焦らずに整備していきたいと思います。

ヤマハGX整備第2部 GX復活への道程