ヤマハ旧車 空冷2気筒 4ストローク1サイクル SOHC GX & XS Heritage Special 破壊ブログ

ポイント式バッテリー点火・セル&キック併用式・リターン式6段変速・前後ディスクブレーキの旧いオートバイです。

掃除と破壊

2018年06月17日 18時46分00秒 | ヤマハ GX
今回は掃除をしてみたいと思います。掃除と言っても少しだけエンジンの中を掃除するだけです。
先ずエンジンオイルを抜きますが、実はGXはドレーンプラグが2ヶ所あります。
1ヶ所はサービスマニュアルにも掲載されていますが、気になるもう1ヶ所はジェネレーターカバーの下の方にあります。




赤○で囲ったところにドレーンプラグがあります。何故2ヶ所もあるのかヤマハ発動機に問い合わせてみます。

ヤマハ発動機「どちらもドレーンプラグです。お好きな方のボルトを緩めてオイルを抜いて下さい」

とのことでした。
先日載せ替えたXSのエンジンは、ジェネレーターの下のドレーンプラグが錆びています。
せっかくなのでオイルを抜くついでに、錆びたドレーンプラグを外してGXのお疲れエンジンの綺麗なドレーンプラグと交換してしまおうと思います。
ドレーンワッシャーは純正を取り寄せます。





早速ドレーンプラグを外します。




外れました。GXのお疲れエンジンの物と比較します。





かなり錆びています。サイズもぴったり同じなので交換します。
さあ、オイルがドバドバ出て来るでしょう、と思いきや…
チョロチョロっと出て終わりです。サイドスタンドに変えて車体を傾けてもオイルが出て来ません。

ガセ・ドレーンプラグ

でした。
プラグの正体はエンジンオイルのメインギャラリーのブラインドプラグか何かじゃないでしょうか(´・ω・`)?
仕方なくサービスマニュアルのやり方でオイルを抜きます。
今度は全て抜けました(^ ^)
そこで今回の本命の掃除に取り掛かります。





今まで一度も掃除した事のないオイルストレーナーを掃除します。
写真の6ヶ所の矢印のボルトを緩めて蓋を外します。






ストレーナーにはかなりゴミが溜まっています。
パーツクリーナーで綺麗にします。
綺麗になったらトルクレンチで規定の0.7キロで締め付けます。
とここで…


ボルト「グニュルっ!

:(;゙゚'ω゚'):

何回転回してもボルトが回り続けます。
とても軽く回ります。
何と言うか…無限を感じます。
信じられない様な事実が目の前で起きました。
トルクレンチで締めていたのにも関わらず、ボルトが切れてしまいました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

今回は不幸中の幸いで、ボルトが切れてくれた事によりエンジン側のネジ山は助かった様です。
しかし、切れてそのまま入っているボルトを抜くのは非常に至難の技でした。
ネジザウルスやエキストラクター等を使って何とか抜けましたが、掃除が破壊になってしまいました。





他のボルトも伸びて切れそうになっていました。1.0キロ以下のトルクのボルトは手で回した方が良さそうです。また1つ勉強になりました。
とりあえずお疲れGXエンジンからパーツを貰います。

ついでに右側のクランクケースカバーの内側も綺麗にしておきます。マフラーが邪魔になるので、スタッドボルトを緩めてぶら下げた様な状態にしておきます。
クランクケースとの合わせ面もオイルストーンで面出ししておきます。











全て綺麗になったところで規定トルクで締め付けてオイルを入れて完了です。




今回はかなりヒヤッとしました。もし折れたボルトが抜けなかったらどうしたものかと…(-_-;)
色々な工具が揃っているので、ガレージの中から出なくても何とかなりました。
老朽化が進んでいるパーツは気を付けなければならないと、教訓になりました。