憂生’s/白蛇

あれやこれやと・・・

均衡   憂生中事実

2022-09-10 14:11:08 | 均衡   憂生中事実

白い朝に・・を揚げながら

思い出すことがある。

 

ネッ友と言うことになる。

彼は、双極性障害だった・・と、

話してくれた。

双極性障害だった、と、過去形だったのは

最終的に巡り合った名医のおかげで

回復し、もう数年以上、

双極性障害の症状がでておらず

名医から、

「もう大丈夫ですね」と、太鼓判を押された。

と、いうことで、過去形の話だった。

ところが、

もうしわけないのだけど

いろいろな事情・環境をきくこともあったせいもある

症状がでない・・だけで、

なんらかの負荷がかかったら

発症する・・と、思ってしまった。

それは、はからずも

こちら側の相談事が引き金になってしまったと思う。

知人の解離性障害にあたり

とにかく、なにもかも、吐き出させなきゃ

自分の心因性外傷に、やられてしまう。

と、思い

正直、聞くに辛い話もきいてきたし

極端なたとえだが

ーあいつ、殺したいー

と、いったなら、

ーよし、どうやって、殺すか、作戦をねろうー

と、その心に沿った。

沿うと、気持ちが離れていくんだろう。

逆に、

ーじゃあ、これから、あいつのとこに行こうー

と、言うと

ー何の話?ー

自分が言ったことを覚えていない。

それが、きっかけで、

人格がいれかわってると、判る。

と、いうことがあり

とにかく、胸の中にある芥を吐き出させないと、と、

ずっと、話を聞き

時に質問し・・・

と、やっているうちに

先のたとえでいえば

ーところで、なんで、あいつのところにいくのに、包丁もっていこうとしたんだ?ー

と、尋ねてきた。

ーおまえが、あいつ殺したいというから、用意したんじゃないか。

一緒にいって、手伝ってやるー

(物騒なたとえで申し訳ない)

すると

ーそんなこと、言う訳ないじゃないかー

あ、別人格のいってること、覚えてないんだ

と、判ったのは、こっちより、知人の方だった。

こっちが、嘘をつくような人間じゃないと判ってるから

ーそんなこと、言う訳ないじゃないかー

だけど、嘘つくような人間じゃない。

わざわざ、造り話をするわけもないし、必要もない。

で、考えたのだろう。

ーおまえ、暴れて、すぐにでも、でていきそうになったこともあったの覚えてるかー

その言葉に

ー自分が?暴れた?本当に・・自分が?ー

と、そこから、解離性障害 二重人格の症状に自分で気が付いていった。

なぜか、知人はいくつか、多重人格について書かれた本を読んでいた。

たぶん、ビリーミリガンと23の棺 

ーどうりで、読まされたわけだー

(ショーペンハウエルじゃないが、自分にとって、必要な本は

必ず、絶妙なタイミングであらわれる)

と、糸をほどくように、

自分の混迷のわけを、手繰っていった。

それが、きっかけで、

主人格と別人格の統合がはじまった。

ここも、詳細をかけないが・・・

別人格を憎むというか・・

それは、自分じゃないと否定するきもちになるのを

こっちの考えは

ー別人格だと、否定したからこそ、別人格が存在し始めたので有り

それも、自分と、みとめていない。

例えば、先に書いたようなーあいつ、殺すーという恐ろしい思いをもつのは、

別人格がする。と、いうようになり

自分はそんなこと、思いもしないと、主人格と別人格が、存在してくる。

主人格とは、違う感情が出てきたとき、主人格が引っ込み

別人格が主導権を持ってしまう。

主人格が別人格を、統制できなくなる。

それは、両方とも自分であると認め

汚い想い・恐ろしい思いをもつのも、自分だと認めていかなければならない。

だいぶ、回復した頃に

その汚い思い・恐ろしい思い、そのものを告げて

「赦す」ように告げた。

自分で自分に詫びる。そして、赦す。

それは、本来「自分」は、そんな人間じゃないのに、

つい、思っちゃった。自分にごめん。

と、いう簡単な言い方だったと思う。

その一番つらかった「恐ろしい思い方」を聞かされた時

知人は吐き上げた。(らしい)

そして、そう思った相手に、自分に詫びていきはじめてから

統合でき始めた様だった。

いろんな事をこちらに喋り、はきだしてくれたおかげで

荒療治だとは思うけど

こんなことを、いってたんだよ。とか

告げることが出来て

それが、人格統合になっていたと思う。

いろいろ、詳しく書かないといけないこともあるが、

大雑把に、そのようなことがあり

もうしわけないことだけど、

双極性障害の彼のことは、

医者じゃ治せない・・と、考えた所があった。

 

支えられる人間がそばにいて

苦しいところもつきつけて

自律していくようにしむけないと

知人のように、

負荷がかかった時に、症状が出て来る。

そういう信頼できる人間が彼にはいなかった。

ーもうしわけない言い方だがー

ところが、そういう知人の話を少しした途端

双極性障害の彼がいったことは、

「医者でもないものが、治療行為をしてはいけない」

だった。

彼の名医でなければ、精神病は治せないんだ。

と、いう信の上に成り立っている。

だが、逆を考えてみればわかる。

例えば、小さな子供が地震でもおきて

パニックになってしまっているのを見たら

「大丈夫だよ。怖くないよ。平気だよ」

とか・・・

その恐怖を沈めて安心させようとするだろう。

それを「治療行為」だというか?

治療行為だから、医者でもない者が治療しちゃいけないと

その子供をほうっておくか?

どこかにも、書いたが

マウス実験

母ネズミのそばにいた子ネズミといなかった子ネズミ

負荷がかかったら、母ネズミといなかった子ネズミは回復せず死んでいった個体もあった。

極論だが

母ネズミが一緒に居る事も

「治療行為か?」

人として、放っておけない場面になって

動いたこと、その気持ちが判らない。

非難しなければならない?

ー本当は医者じゃないとできないことをやって、無茶だよ。

でも、良い方向になってよかったー

と、いうなら判る。

専門家でないんだから、危ないこともやってるだろう。

 

が、ひとつに

そのことが、彼の均衡を崩した。と、思う。

必死になってくれる人が居ない。

悪く言えば、見捨てられた。

それを、突き付けられる。

それをなだめていたのが

医者じゃなければ無理

医者でもあの名医だから治った。

素人が簡単に治せるわけがない。

だから、自分を見捨てた人が

自分を治せなくて

去っていったのは仕方が無かったんだ。

それが、おそらく、彼の均衡だったと思う。

それを、突き崩してしまうことになったんだと思う。

(それだけではないと思うが)

しばらく、発症した。

ちょうど、銀狼を書いていた頃だった。

彼はそれを読んで

ー自分は銀狼だーと、言い出した。

無論、その物語のせいではない。

彼の過去生のなかに、それにかかわるものがあった。

退行催眠で、過去生をみてもらった話は聞いた。

―犬神という類ー

 

これは・・・知人も過去生のことを

夢に見る・・・

と、話してくれたことがあった。

その過去生は時に不幸なものだったが

それは、全て否定した。

と、いうのも、

過去生を認めないということではなく・・・

前世の差配はあると思っている。

だが、それは、前世がクリアできなかったことを

今生で、クリアするということも含まれる。

また、例えばだけど

前世が失恋して自殺した。

だったら、同じように自殺するのか?

そうじゃないだろう。

もう、自分は失恋しても生き延びているのだから

クリアできていて、差配を受けない。

澄んだ今、前世を受け入れるな。

(うまく、言えていない)

前世と違うところを生きている自分だと

自覚しておけ。

確かにそうなった自分かもしれないところを

抜けきったのだから

前世も遺恨?をきれいにしてもらえたと

前世を明かしに来てるだけ。

ー自分良かったーと思え。と・・・

 

そういう考えがあったから

彼がー銀狼ーだったという前世があったとしても

ーいや、今の俺が俺だー

と、ならず、

前世(だろう)自分に成り代わろうとする。

まさに

―犬神ーに憑りつかれていると言ってよい。

(詳しくは、ぐぐるか、17話銀狼、犬神の説明を読んでいただくか)

自分を失う怖さ・・

そして、ずばりと切り込むと、理解できず

認めまいと叫ぶような返信が来る。

その時には、もうしわけない言い方だが

双極性障害による、過去の病院での扱われ方が防御になる。

ー拘束衣を無理やり着せられて、縛り付けられ

こんな扱いがどんなにくるしいか お前に判るかー

言い返せるなら、いくらでも、言い返せる。

だが、それが、ますます、彼を狂気に落とし込む。

怒鳴りつけれるときは

あるいは、躁状態だろう。

鬱に回った時が怖い。

どこまで、均衡をたもてるか・・

 

今は、ただ、祈るだけで・・・

時折、ブログで彼の名前を見たが

最近は見かけない。

頭脳明晰で

問題意識も深い。

洞察も説明も文章としては

超1流と言ってよい。

 

けれど、

かなしい窪みを

とりさることは

簡単じゃないと

彼自身が教えてくれた。

 

元気でいてくれれば良いと思う。

それだけ。

 



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