ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

短歌人九月号

2010-09-01 06:01:05 | 平成23年短歌人誌より
「くくく」ってどんな笑いか気になって僕の火災は広がっていく

見つかれば終わってしまう僕たちを優しく包む六月の繭

また君の子宮でくるり回ってる夢を見たから会いに来たんだ

夕立に傘をささない主義だから夏はときどき雛になる君

潮の満ち欠けのせいかな昨夜より熱いてのひら握って離す

逢うという漢字はいつも艶めいて君を抱きたい時だけ使う