【金曜日【禍】壇】 わが大阪に戻りたる日に…2 2010-09-22 05:17:18 | クンストカンマー(美術収集室) 午前五時の高きオリオン見つ。永遠をわが十五歳わが十二歳をおもふ 大胆な破調だが三句目(腰)が五音と定型であるから落ち着く。星を見て永遠という時間と愛しい人を思う。それは太古の昔より人々が自然と行ってきた営みだろう。ちなみに「永遠を」の「を」がこの一首を深くしている。
パピルス 阪森郁代「仮寝」 2010-09-22 05:16:21 | クンストカンマー(美術収集室) たましひよ仮寝に宿るたましひよ千の蜻蛉抱いてねむらむ 旧仮名文語と「たましひ」のリフレイン、千の蜻蛉(かげろう)、そのどれもある一つの雰囲気を形成する。特に千の蜻蛉の光景がざわめく心情を表現していて素晴らしい。