韓国の映画やテレビドラマが一時大変な人気で“韓流(はんりゅう)ブーム”と呼ばれたが、今や完全に消え去ったと言っていい。日本のテレビ局もNHKやフジテレビなど、一時はずいぶん韓国ドラマなどを放送していた。しかし、今や番組の「穴埋め」程度にしかやっていないのではないか。すっかり、飽きられたと言っていい。
こういう私自身も、かつてドラマ『チャングムの誓い』にはまり韓国旅行などをしたが、今や完全に醒めてしまった。それも仕方がないだろう。レンタル・ビデオ店に行くと、かつては正面の両側にずらりと韓流ビデオが占拠していたが、今はそういう光景は見られない。それも当然だろう。逆に言えば、韓流ブームは一部の仕掛け人によって長続きし過ぎたと言える。ようやく底が見えてきたのだ。
日韓関係はイ・ミョンバク前政権の後半から悪くなったが、今のパク・クネ政権になってさらに悪化した。その原因である慰安婦問題や竹島など政治問題をここで論じるつもりはない。それは別の機会に語るとして、私が強調したいのは今回の旅客船沈没事故で、韓国への信頼や評価が完全に失墜したということである。
韓国の大手マスコミでさえ、今や韓国は“三流国家”に成り果てたと言っているではないか! 旅客船の安全な管理や航行よりも、過積載による利益至上主義が暴露された。また、遭難者の一刻も早い救援よりも、乗組員や海洋警察の対応の悪さが指摘されている。パク・クネ大統領も国民に謝罪した。事態はかなり深刻になっているのだ。
韓国経済はサムソン、ヒュンダイ、LGなど大企業の躍進で上昇しているように見えるが、国民生活の実態は相当に苦しく、また雇用などの面でも改善されていない。儲かっているのは一部の財閥と外国資本だけだ。このように、韓国は一見繁栄しているように見えるが、一皮剝けば多くの難題を抱えている。(参考→http://www.youtube.com/user/mitsuhashipress?v=N9Jb3pA7jCc)
もちろん、日本だって国民生活や経済面で多くの難問を抱えているが、韓国に比べればまだマシな方だ。話が本題からそれてしまったが、もはや“韓流ブーム”は完全に消え去ったのだ。もはや、ヨン様やチェ・ジウの時代ではない。われわれは新しいブームを模索していこう。