2013年9月3日 、亀田大毅が
IBF世界スーパーフライ級王座決定戦で、
ロドリコ・ゲレロに判定勝ちした。
(高松市・サンメッセ香川)
過去の過ちを乗り越え、
世界戦に勝利したことは、
祝福したい。
また日本は「世界一」と「兄弟」が好きなので、
今後、マスコミは、亀田三兄弟をチヤホヤするだろう。
目に見えるようだ。
その証拠に、どのスポーツ紙も、
早くも、お追従記事を載せている。
しかし俺は、大毅が言うところの
「亀田兄弟は、世界一の三兄弟!」
というのは、もちろん100%全く同意できない。
以下、ちょっと辛口のコメントを書く。
まず俺は、申し訳ないが、
ボクシングが、それほど、
すばらしいスポーツとは思っていない。
なぜなら過去、ボクシングで、試合中に死んだり、
廃人になったり、その他、試合後、身体的な後遺症で、
一生苦しんでいる人も多い。
(タコ八郎(斉藤清作)も、一生、神経が侵され、いつも寝小便をしていたという)
どのスポーツも厳しい面はあるが、
ボクシングは、「危険」と言っていいスポーツだ。
ボクシングの存在意義は認めるが、
ボクシングをした結果、
過去に、人格的に大きく成長した・・・・という人は少ないと思う。
(ファイティング原田は立派だと思うが)
逆に、現役引退後、
ヤクザの用心棒になり、
生計を立てている・・・・という者も多い。
そういうスポーツに携わる者よりも、
俺が一番評価するのは、
弱者救済のために、
NPOなどで活躍している三兄弟だ。
そういう人たちの方が、亀田三兄弟よりも
100倍もすばらしいと思う。
次に、過去の亀田家の胡散臭さだ。
人間は成長すればいいので、
過去のことは、あまり言いたくない。
しかし亀田家に関しては、いろいろな新聞雑誌で、
マッチ・メイクでも、いろいろ悪評がなされてきた。
(これは、TBSがバックアップしたので、
金が入るわけで、外国人選手を、札束で黙らせることもできた・・・とも、
しばしば週刊誌などで言われた)
その悪評は、現在も、消え去ったわけではない。
そして、思い出すのも滑稽なのは、
内藤大助と亀田大毅とのタイトルマッチ(2007年10月11日)だ。
この試合で、亀田大毅は、永久追放されてもいいくらいの反則をした。
まず試合前は、内藤を「ゴキブリ」と罵り、
「負けたら切腹する」と豪語した。
しかし試合中、負けそうになると、「内藤を持ち上げ、投げ飛ばした」(笑)。
その際の、セコンドとして、
父親・亀田史郎の言ったことも、信じられない言葉だった。
「大毅、わかってるやろ、キンタマ狙え!」
「キンタマ打っても、エエから・・・・」
そのとき、兄の興毅も
「大毅、ヒジでもエエから、目ぇ入れろ!」
と言っている。
このような事実を思い出すとき、
亀田三兄弟も、不良親父の亀田史郎に育てられて、
可愛そうな気がする。
ただし三兄弟は、父を慕っているので、確かに史郎にもいいところはあるのだろう。
また人間は、全体を見ないといけない。
亀田史郎の生い立ちにも、弁護すべきものも多々あるかもしれない。
しかし俺には、それを調べる気力もない。
そして、もうひとつ。
俺はいつも思う。
ボクシングの世界組織は、ひとつで十分だと思う。
なぜWBA、WBC、WBO、IBF・・・と4つもあるかと言うと、
それは主導権争いだ。
今回の亀田大毅のタイトルマッチは、
ネットによると、日本で初めて認められたIBFの試合と書いてあった。
つまり、亀田三兄弟がタイトルを取ったと言っても、
4つの団体がある以上、1番かもしれないが、
全員が第4番目かもしれないわけだ。
いや、ある団体が優秀だと、
IBFで一番でも、
他の団体では、5番かもしれないではないか。
だろ?
さらにもうひとつ。
子供のころから思っているが、
ボクシングのジャッジも、大いなる疑問符だ。
俺のジャッジと、プロジャッジが一致したことはない(笑)。
それもそのはず。
プロジャッジ同士が全く、正反対・・・ということもある。
(ジャッジに関しては、改善可能だと思う)
以上を総合してみると、
亀田三兄弟がタイトルを取ったと言っても、
世界的にそれを評価する人は、
日本以外では、ほとんどいないと思う。
マスコミはこれからも、亀田三兄弟をチヤホヤし、
過去の苦労を、美談に仕立て上げるだろう。
目に見えるようだ。
でも俺は、
彼らを祝福こそすれ、今のところ、
決して「立派な男たち」とは思わない。
まして現段階では、
「亀田兄弟は、世界一の三兄弟!」なんて、
とんでもないと思う。
(また三兄弟は、それぞれ性格も、人間性も違うのだから、
同じ評価をしてはいけないと思う。評価は一人一人違って当然だ)
人間として生まれたからには、
ボランティアを行い、
引退後も、
慈善活動をしてこそ、
俺は、そういう男たち(女たちも!)こそ評価する。
そういう人が立派な人間なのであって、
スポーツや勉強や金儲けや地位で一番になっても、
必ずしも、すぐれた人間とは言えないと思う。
これを機会に、
亀田三兄弟+父親には、
人間的にも成長して欲しいと思う。
俺はその姿が一番見たい。
亀田三兄弟のゴールは、まだまだ遠い先だ。
がんばれ!
最後は、エールを送りたい。
心のすばらしい人間になれ!
(こんなブログ、マスコミは書かないだろう。
マスコミは、成功した芸能人やスポーツ人を
過剰に褒め、そして、彼らをspoilする。
それが、いつもながら、すごく残念だ)