アメリカ人と言うと、
「明るく陽気」というイメージがある。
「自由でいい加減」という感じがある。
しかし、他方、
「異常に厳しい」という面もある。
たとえば、かつて「禁酒法」を作った。
これは1920年から1933年 まで、
アメリカ合衆国憲法修正第18条下において、
施行されたものだ。
これにより、消費のためのアルコールの 製造、販売、輸送が、
全面的に禁止されたわけだ。
むろん、うまくいくはずはなかった。
そしてマフィアが暗躍した。
今でも、アメリカでは、
「No -nonsense」・・・という言葉が、ときどき用いられる。
この意味は「筋を通す」とか「おふざけは許さない」
という意味で、
「教師」とか「公務員」などに使用される。
たとえば、
No –nonsense teacher
とか
No –nonsense officer
などだ。
No –nonsense policy(容赦のない、やり方)
などとも言う。
大衆雑誌には、よく出てくる。
また、ニュースなどでも出てくる。
そもそもアメリカ人は、
イギリスから逃げてきた清教徒たちによって、
建国された国だ。
どこか「宗教的に偏狭なところ」があり、
今でも「堕胎を禁止する運動」が、
ファンダメンタリスト(原理主義者)などによって、
行われている。
日本が昔、アメリカと戦争をしようとしたとき、
ある日本陸軍の首脳が言った。
「この写真を見よ!
アメリカ兵は、軍艦の大砲に抱きついて、ふざけた記念写真を撮っている。
神の国・日本が、こんな国に負けるはずないじゃないか!」
アメリカ軍は、日本軍が、
軍事教練で、口が酸っぱくなるほど守らせた「ゲートル」もしていなかった。
そして、日本軍が、「ふざけたアメリカ軍」に、
完璧に負けたことは、
承知の通りだ。
負けた原因は、「資源の差」・・・ということもあろうが、
実は、アメリカには、
「No –nonsense」の精神があるからだ。
アメリカ軍は、日本よりも、5倍は「実力主義」だった。
才能のある兵士は出世できた。
日本軍は、才能以外の、
軍閥、藩閥、閨閥、年功序列、学閥、学校の成績中心、縦割り軍政・・・
などにより、身動きがとれず、
陸軍と海軍は、決定的に対立していたし、
陸軍や海軍内でも、大本営と大臣、作戦課と資材課・・・・など、
あらゆるところで、組織ごとの深い対立があり、
そういう場合、感情のもつれは、いつまでも続き、
また「2で割った政策」を用いることも多く、
そういう政策が、うまくいくはずもなかった。
今でも、有事(災害、大事故)の際は、かならず、
自衛隊、警察、消防署、病院、各省、各局、各県、各市・・・・の対立が、
起きている。
これは「100%かならず」と言うべきだ。
そして死ななくていい市民が、どんどん死んでいる。
「横の連携ができない国」・・・・それが日本の悲しい実態なのだ。
俺が口が酸っぱくなるほど、何度言っても
「できないものはできない」と言うしかない。
国体を見れば、その理由が、すぐわかる。
「開催県=総合優勝」・・・というバカげた慣例・・・・
これは、あらゆる日本の組織で行われ、
「あの組織には負けるな」
ということになり、
複数の組織の横の連携が
非常に苦手なわけだ。
日本にはいいところもたくさんあるが、
横の連携が決定的にできないということを考えるとき、
日本はすごく悲しい国だ。
そう言えば、民主党も、
派閥の対立により、
崩壊してしまったんだっけ。
なっ!
俺に言うことが、ぜんぜん、大げさじゃないだろ?