俺の経験では・・・
家族のいる人・・・・とくに、
子供のいる人は、
「暴露ブログ」は書かない傾向がある。
子供のいる人は、
「穏当なブログ」を書いて、お茶を濁す。
・・・だから、ハッキリ言うと、つまらない。
俺は家族がいない。
子供もいない。
だから、失うものがなく、
どんどん暴露記事を書く。
俺は思う。
きっと子供のいる人は、
「父親や母親を演じている」
んだと思う。
だから、昔の恥ずかしい話は書かない。
若いころの恋の話や、失敗した話も書かない。
競馬の調教師に昔、二分久男という人がいた。
彼は、競馬雑誌の取材で、過去の女遊びの話を話した。
ところがゲラが出来上がって、
社員が、二分のところに持って行ったら、
子供たちが猛反発!
結局、その「真実の原稿」はボツになった。
子供たちにとっては、「ステレオタイプの父親」であってほしかったんだろう。
父親の艶話など聞きたくなかったんだろう。
もしも俺に子供がいたら、
今のブログの10分の1も、
本当のことは書かないかもしれない。
もしも俺に妻がいたら、
今のブログの5分の1も、
本当のことは書かないかもしれない。
作家の丹羽文雄は、自分の親戚のことを書きすぎて、
親戚たちから、ひどく嫌われた。
志賀直哉も、妻康子のことを書いて、
妻に嫌われたという。
人間にとって、家族の意味は大きい。
連合赤軍の坂東国男の父親は、
息子の犯罪の責任を取って、自殺した。
あの宮崎勉の父親も、同様に自殺した。
宮崎の場合は、二人の妹は、
事件後、
長女は婚約を破棄し、
次女は看護学校を退学した。
その他、宮崎勉の親戚の多くは、
会社を辞めたり、離婚している。
もしも日本に住む子供たちが、
父親や母親の真実の姿を知ったら、どうなるんだろう?
TBSの名作ドラマ「岸辺のスケッチ」では、
予備校生の主人公(男)は、
家族の裏を知ってしまう。
父親が、ひどくヤバイ仕事をしていること。
母親が、不倫をしていること。
姉が、アメリカ人の怪しげな恋人を持っていること。
そして・・・彼は絶望する。
家族というものは
「家族ごっこ」を演じないと、
続かないのかもしれない。
俺の母親は、
俺にいろいろ話した。
女学生のとき、痴漢に会って、路上でいきなり股間を掴まれたこと。
月経が始まった日のこと。
友人の夫から、セックスを誘われたこと。
20歳のとき、父親に「バカヤロー」と言って、家出をしたこと。
でも彼女も、肝心なことは、隠していたのかもしれない。
家族の70%くらいは、虚構なのかもしれない。
だから孤独な人の方が、
精神的に成長すると、俺は思う。