アメリカのTVニュースで見ると、
最近のオバマ大統領、
表情には、疲れが見える。
(今日は2013年9月9日)
シリア空爆のことを考えると、
ドドーッと疲労感を感じるのかもしれない。
国内の議会の承認とか、
ロシアやイランのこと、
そしてアサドの報復を考えると、
空爆をするにせよ、
心配のタネは尽きない。
オバマは真面目なんだと、つくづく思う。
それでも、サリンガスで亡くなった民衆、とりわけ
子供のことを考えると、「何とかせにゃ、ならん」という
強い思いがあるんだろうな。
最近、ネットでも、
「化学兵器は、反政府側兵士が操作を誤って、
発射した」・・・・などというものもある。
しかし、そのように述べた反政府勢力もまた、
政府側のスパイかもしれない。
中東は入り組んでいて、
外側の人間には、見分けがつきにくい。
中東では「敵の敵は味方」と、
しばしば言われる。
逆に言えば、
「真に信頼できる人間は少ない」ということか。
だから逆にイスラム原理主義に傾く若者も多い。
しかし、これには気をつけた方がいい。
もしもイスラム原理主義を忠実に実行したなら、
酒を飲む世界中の人々は悪魔・・・ということになる。
また顔を隠さない女性も、
豚肉を食べる世界中の人間も、悪魔・・・になる。
でも、もしもアッラーの神様が、
本当に中東の人々のことを考えるとしたら、
「夏には、薄着をせよ。冬には厚着をせよ」
とおっしゃるだろう。
また「太った人には、やせろ。やせた人には、太れ」
とおっしゃるわけだ。
つまり、アッラーの神様は、
TPO(時と場所)により、
正反対のことと、人間におっしゃることも、あるわけだ。
すなわち、砂漠の民に対しておっしゃることと、
森林の民に対しておっしゃることは、
全然違っていて当然ということになる。
そんなこと、ちょっと冷静に考えたら、明らかだ。
にもかかわらず、
コーランの言うことを、
「100%、一字一句正しい」という原理主義は、
間違っていることになる。
100円ライターのある現代の世の中に、
「マッチを使え」と言ったらおかしいし、
携帯やEメールのある時代に、
「手紙を書け」と言うのも、おかしい。
俺はイスラム教は大好きだ。
アッラーの神様も大好きだ。
その理由は、根本精神が好きなわけだ。
俺はコーランをすべて読んで魅せられた。
人間平等、男女平等の精神が溢れている。
また偶像崇拝の禁止などもいい。
でも仏教文化の日本で、
仏像や仏画を全部否定するのもおかしいと思う。
仏像を見ると、心が落ち着くからだ。
イスラムの民は、
もっと時代性、地域性を考えて、
イスラム教を、広い視野から見ないとダメだ。
そうしないと、
本当のアッラーの神様のお気持ちがわからないだろう。
ただし現況のイスラムの民の気持ちも大いにわかる。
西洋文明の、一部退廃した部分を考えると、
イスラムにも、いいところはたくさんあるからだ。
ついでながら言うと、
ロシアやイランの気持ちもわかる。
ロシアのような広い国の場合、
南部がゴタゴタするのはかなわん。
アサドの独裁でも、
混乱するよりは、
安定した政権の方がいいということなのだろう。
俺は宗教、民族を超えて、
人間を信じる。
なぜなら、人間は神の創造物だからだ。
閲覧数が減っても、
俺は神様のことを書き続ける。
そしてシリアのことを、
「シリャせん」
と言わないオバマが好きだ。
今日も、俺はオバマを信じる。
彼は心がきれいだからだ。
彼の目は澄んでいる。
(ケリー国務長官も、
早く、この問題に、ケリをつけたいのだろうな。
でも彼のアゴは、長すぎるぞ。
永六輔の2倍は長いだろう)