2022年2月27日(日)曇
市長選の投票日。漸く、現在進行形の陸自ミサイル基地建設現場に向かう。今回は上から眺める。
現場は石垣島の東西の中央部に位置し、南北で言えば南側。石垣島最高峰於茂登岳(525m)を中心とした山並みの南に位置し、南側にある嵩田山(202m)の尾根の南に広がる森と畑のど真ん中。石垣空港(東)、石垣港(南)にも車で20分程度の位置。防禦、外部との交通の便、島内のミサイルの移動展開など使う側にとって「ベスト」な位置を選んでいる。
島民からみれば、島中、あまねく危険が及びかねない。対艦ミサイル、対空ミサイルは、移動式であり、いざ戦争となれば、発射地点を移動しながら展開する(反撃を受けるから)。また、こうした状況は、軍事機密として島民等に強要されるだろう。
バスを於茂登(おもと)で下りる。ここは予定地の北東側1.5km。
北西に於茂登岳(左の山)などの山々が広がる。9:18
バス停「おもと」後ろ側の広場。9:20
この集落は一貫して反対している。9:20
このおもとは1952年に25戸が沖縄島から移転してきた開拓地だ。彼等は米軍に土地を基地に取り上げられたのだ。そして今度は自衛隊がのしかかる。9:29
開拓25周年の記念碑。理不尽に抗するのはシマンチュ・市民の当然の権利だ。9:30
於茂登から北西に於茂登岳に向かう。
於茂登岳にむかう山道との分岐点で。デカいのがごそごそ。
ごそごそと道を渡っていく。インドクジャクが3羽いた。暗すぎる。10:08
ここから山腹を南へ登っていく。
ここいらも大きな木が多い。10:33
立派な木であり照葉樹林だ。10:37
この根の張り具合。上に伸びる枝・葉が大きく広がるから根の保持力が大きくなければ強風などに耐えられない。自然界に生きる逞しさ。10:58
また木々が森となり、相互に支え合っているのだろう。亜熱帯林独特の姿だ。25日に行った前勢岳もそうだったが、私は改めて感嘆してしまう。
根が外に出ているだけで長径約3m。高さ20mを超えるだろう。11:01
林道が尾根の上にでてきた。やや明るくなっている(左)側に建設現場が見えるはず。11:05
覗いてみる。木々の合間から見えた。見えるのはごく一部。11:07
この尾根から見える場所はこの一カ所のみ。
基礎工事の掘削現場。今日は日曜日なので動いていない。森が壊されている。11:07
ちなみにこの森(斜面)は沖縄県立八重山農林高校の実習林。学校用地とミサイル基地が隣り合わせなのだ。冗談じゃない。
いい森だ。森にミサイル基地に、めまいがしてくる。11:16
木を見ながらぼーっとしていた。そこに影が動いた。カラスか、否、オオコウモリだろう。慌てず騒がず、私は座り込み、長玉に取り替える。そーっと上を見る。いたよ。
ぶら下がっている。オオコウモリだ。沖縄島には、オリイオオコウモリがいるが、こちらはヤエヤマオオコウモリだろう。建設現場まで200から300mの森。11:18
ここで私は仰向けに林道に寝込む。約5分間撮影。(詳細は別項で)
思わぬところでいいものに出会った。車両と一台も出会わず。ここから嵩田山の山腹を北西に下る。11:44
森の木に祝福を!11:55
岩と根の抱き合わせに思わず、林道から森に下りて撮る。12:00
360度回ってしまいました。もっと広角レンズが欲しい。今度だな。
12:02 同じ木の上部。
巨大な木。幹はさほどでもないが、複雑系ぶりが凄い。枝というか蔓。枝でしょう。ターザンがでてきそう。沖縄だからキジムナー。全然違うだろ。12:11
色々と試行錯誤しながら。もっと光を! 12:16
もう少しで名蔵ダム。青空が出てきた。12:37
足下にジャノメチョウの仲間。白の斑点3組。12:40
12:40
横から。背面は? よく識別できません。12:43
そろそろ名蔵ダムと名蔵を繫ぐ道に出る。ここらで昼食休憩。
森が切れて明るい道になった。
ふと見るとアカタテハ。
足下にとまられたら、撮りますよ。13:11
右側後肢の陰から出ている白いのは、シロノセンダングサの花弁。この蜜を吸っています。
13:11 触角に注目。前の写真の左側はみえないが、こちらは2本揃っている。同じ個体です。収納できる?
以下別稿で。