メンタルヘルスではない。
今 片岡義男の1997年に出た 道順は彼女に訊く(潮出版)を読み終えた。あちこちに彼流の言い回しはあるものの あたしの知っている 初期、中期の彼とは全く違う片岡義男がそこにいる。彼は文庫本に書き下ろす作家として始まったわけだが 1940年生まれの彼ももう75歳 最初はアメリカそしてハワイを書き 次にオートバイを中心とした10代、20代の生活を書き そして30代、40代の不要なものをすべてそぎ落とした日常を書く片岡 その次に来るのが この 道順は彼女に訊く である。正統派のミステリーである。この後に2000年に出た 坊やはこうして作家になる(まだ読んでないデスクの上にある) 2012年に出た言葉を生きる・・というエッセイが続くのであるが あたしは言葉を・・を先に読んだので こういう片岡作品があるのを知らなかった。ネタバレしたくないので内容については書かないでおくが これが彼が到達した一つの頂点ではなかろうか。50ページほど読んだ時点でなんかピンと来るものがあったので すぐにamazonで注文をいれてしまったのだが これは間違いではないと思う。片岡義男であって片岡義男でない不思議な一冊なのである。
今 片岡義男の1997年に出た 道順は彼女に訊く(潮出版)を読み終えた。あちこちに彼流の言い回しはあるものの あたしの知っている 初期、中期の彼とは全く違う片岡義男がそこにいる。彼は文庫本に書き下ろす作家として始まったわけだが 1940年生まれの彼ももう75歳 最初はアメリカそしてハワイを書き 次にオートバイを中心とした10代、20代の生活を書き そして30代、40代の不要なものをすべてそぎ落とした日常を書く片岡 その次に来るのが この 道順は彼女に訊く である。正統派のミステリーである。この後に2000年に出た 坊やはこうして作家になる(まだ読んでないデスクの上にある) 2012年に出た言葉を生きる・・というエッセイが続くのであるが あたしは言葉を・・を先に読んだので こういう片岡作品があるのを知らなかった。ネタバレしたくないので内容については書かないでおくが これが彼が到達した一つの頂点ではなかろうか。50ページほど読んだ時点でなんかピンと来るものがあったので すぐにamazonで注文をいれてしまったのだが これは間違いではないと思う。片岡義男であって片岡義男でない不思議な一冊なのである。