私はメンタルチャットの管理人

メンタルチャットでおこるさまざまな非日常

おわた

2015-04-14 23:11:35 | メンタルヘルス
もちろんメンタルヘルスではない。
綻びゆくアメリカ ジョージ・パッカー NHK出版を読み終えた。速読のあたしでも2日かかった厚さ5センチ 684ページの大作である。これはザ・ニューヨーカーに寄稿したエッセイと5年に及ぶ取材をまとめたもので1970年後半以降からのアメリカの実像を描いた本である(訳者あとがき引用) 読み始めたころは あーつまんないもん借りちゃったなぁ・・と思ったのだが読み進めてるうちに ついつい引き込まれてしまったのである。出版が2014年7月なので新しい本 ほとんど借りられて無かったのか美本なんである。これを読んでいるうちに ああピケティの21世紀の資本はもういらんなぁ・・という気がしてきた。ピケティの待ち順番は今52番目なので 予約の入ってる本は2週間しか借りれないので 都合100週 雑に計算して2年先にしか順番は回ってこないだろう。その時点では既にどうでもいい本になってそうな気がする。そもそも統計の数字を元に書かれた本でそれが格差の拡大・・という点に焦点が当てられてるようなのだが(読んでないからなんとも言えないが 同じ様な視点で書かれた ジョン・ケネス・ガルブレイスの満足の文化 1995年と大差ないだろう)フランス人が書いたものより アメリカ人が実際に体験した記録として書かれたものの方がはるかに説得力があると思う。この本 分厚い割りに3780円と安い(amazon調べ 古書なら2000円からある) ピケティは6000円近いので ピケティ読むよりはこちらをお奨めしたい。我々があこがれるアメリカの見えない面を知ることができる・・という意味ではこの本のほうが何倍も価値があると思う。戦後アメリカンドリームを夢見た日本人にとっては目から鱗の内容である。もちろん貧富の格差についても詳しく書かれている。あたしは無理やり読んだので 目がしばしばしてて 当分活字は見たくないのであるが興味のある方にはお奨めしておく。
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またもや

2015-04-14 13:06:19 | メンタルヘルス
メンタルヘルスではなくて片岡義男なのであるw
彼が1998年にハヤカワ文庫から出した 彼女が演じた役 原節子の戦後主演作を見て考える・・を読んだ。もちろん著者は片岡義男である。日本一の名監督と言われる小津安二郎と日本一の美人女優と言われる原節子(今は鎌倉の方でひっそり暮らしているらしいが)前半でをズタズタに切り裂いて 後半で良い所だけつまみあげるような評論をしている。初期の日本映画のファンや原節子のファンなら激怒するような本だが 幸い文庫でこっそり出たので 誰の目にも留まらなかったようである。あたしの世代だと小津はもう古典なので部分的にしか見たことがないのだが こここまで明快に切って捨てたのは片岡義男が最初であり 多分最後であろうw ハワイ系日系人と呼ばれる彼だから書けるのだろうが 彼の作品の登場人物の正反対にいるのが小津であり原なのであろう。とにかく読みにくい本ではあるが日本映画好きなら一読をお奨めする。気に入るかどうかは 全くの別もんではあるがw
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