本棚に入らなくなってきたので 雑誌の類やカタログを整理したら よみがえれ老朽家屋 井形慶子著 新潮社刊 2011年初版が出てきた。どういうわけか2冊出てきた・・と言う間抜けな話だ。ヤフオクで買ったりamazonのマケプレで買ったりしてると 買ったかどうかを忘れてしまう・・というのもあるが 本棚を2段 奥と前に入れているのが良くないぽいw まああるものはしょうがない・・としてパラパラめくったら 読んだ記憶が無いので読んだ。内容は吉祥寺の井之頭公園の傍の中古建売を2980万で買った話 敷地15坪の3DK 築31年。再建築可能な物件で吉祥寺の街中でこれは安い。結果毎月8万 27年のローンでこの家を買うわけだが ただ買うだけではない。予算350万で(当初の予算だ)イギリス風にリフォームしようという無茶な話だ。井形慶子にしても麻生圭子にしても イギリス趣味で それをどうだこうだいうつもりは無いけど・・あたしも英車に乗ってるしトライアンフやBSAのバイクは大好きである。アメリカよりイギリスの方が何倍も好きなあたしだが ここまで変な傾倒されると笑ってしまうw 井形慶子はイギリス風 麻生圭子は 古い京都の町家暮らしに疲れて全部投げ出して 琵琶湖湖北の別荘地でイギリスかぶれの生活をしてる。まあ 麻生圭子の最初の北区の町家は5年の定期借家で 修復は全部自分持ちだったらしいから 相当お金があるのだろう。最初に住んでた御所南のマンションだって賃料は半端じゃ無いはず。 あの辺て買えば中古で1億3千万とかいうから 賃貸でもすごいだろう。5年で賃貸満了になって 東山の松原橋の近くの茶室付き京町家に越したらしいけど ここが300坪 また修復は自前だ。家賃はかなり割り引いてもらったらしいけど 場所が場所だけに半端な金額では無いはず。で 修復は自前 維持も広いだけあって大枚かかるし つきあってる店や旦那が 名店や大店なのだから やはり世の中金だな・・と思う。で 京都人以上に理想とする京都人をやろうとしてたから無理がきたのだろう。イケズが原因では?とも言われてるが 金が続かなくなったのと 形だけ以上の京都人をしようとしたからそれで限界が来たのだと思う。今の京都の若い人はそんなことせえへんよ?ということまで やってたわけだから そりゃ疲れるだろう。自然体で京都を楽しむことができなかったのが 湖北の別荘に引っ越した大きな理由ではないか?と想像されるけど 本人じゃないからあくまでも想像の域である。さて 井形慶子だが ロンドンに家を買うとか老朽マンションの軌跡なんてのも出してるが基本的に ずうずうしい。少しでも建築をかじってれば この予算ならここまで・・とわかるのだが 麻生圭子の旦那が京都の一級建築士に対して 井形慶子はほぼ素人である。建築とかリフォームとかって いかに優秀な職人と仲良くなれるか?が全てを決めるのだが この人 最初に工務店と決めた金額で 自分のプランを完璧に推し進めようとするところがいけない。優秀・・というか腕のいい職人て数が少ないうえ 腕に覚えがあるから 金額だけで受けた仕事は嫌がるものだ。コーヒーの差し入れすればそれで 職人をうまく使って理想の家ができる・・と思ってるところが この人のあさはかなところだ。もう 施主が一番偉くて予算内で自分の理想がかなわなきゃみんな職人や工務店のせいにする。こんな施主に当たった工務店も職人もかわいそうと言うしかない。全部読んで 井形慶子・・って私はもの言う施主で きっちり予算守らせて こんな立派な家が吉祥寺にできたのよ おほほほ・・って内容でしかない。まあ買って損した 読んで損した本では 麻生圭子より酷い。簡単に言えば駄本である。読んだところで何も得るものは無い。著者のエゴが鼻につくだけだ。どうしても読みたい人は図書館で借りてくれ。買ったら古書でも間違いなく後悔するw あーあたしのも古書だな 258円損した。
ロマンが無い・・ってあんた カテゴリメンタルヘルスのまま 本やら不動産やら書いてるのはおかしいんじゃない?とか言われそうだが あたしそのものがメンタルヘルスなのでご勘弁。今日は静岡まで精神科の通院だったのだが 平日まともな時間に出ると通勤通学で座れないどころかすし詰めになるわけで それで3時間半立っていくのは辛いんで5時に起きて9時の開院に間に合うようにいくわけ。まあ 今日は少し立ってたけど 8割がたは座れたのでまあいい。先月末から調子が最悪で 先々月に抗鬱剤と安定剤と眠剤を減薬したのが悪かったか もう風呂屋の煙突の中の根元で愛を叫ぶ・・状態である。仕方ないので元に戻してもらって眠剤も増やした。が 話はそこでは無い。熱海から小田原まではJR東海道線を使うんだけど 東京からだと沼津行きがあるが 熱海からだと熱海始発がある。これだと確実に座れる。今日は運よく それに当たったので楽勝で座れたのだけど 東海道本線と言えども 沼津まで行くのに通勤型の横一列のロングシート車両である。これに使われてる車両がE223系といって山手線、京浜東北、中央線あたりを走ってる通勤型車両だ。ロングシート型っていかに多くの人員を輸送するか?が主眼となってるので 地方に行くと走ってるような4名対面式(関西の私鉄ではシート背もたれが移動できて2名と4名の切り替えができるのがあるが)は全く無い。これが東京から沼津まで走ってる。で 小田原で乗りこんだのだが しばらくして斜め前の70代と思われるじーちゃんが袋の中からなんか出す。飲み物か?と思ったらお弁当。蓋に何も貼ってなかったから デパ地下(熱海にデパートはあるのか?という話は置いといてだ)か駅構内で買った幕の内かフライかなんか知らんが食べ始めた。これが美味そうに良く噛んで食べてるwロングシートの通勤車両である。当然お茶を置くようなスペースは無い。並んで座ってるわけだから 隣の人はにおいがするだろう。まあ11時過ぎてたからお昼でお腹空いてたんだと思う。でも通勤仕様のロングシートで駅弁(広義に言えばだ)は無いだろう。山手線や中央線の中でコンビニ弁当食べるみたいなもんである。まあ小田急でもドア脇でサンドイッチ食べてるおっちゃんがいたけど弁当である。あー言っておくが 汽車の中で弁当を食べるのはいいけど電車の中(新幹線は除く)で弁当はちょっと勇気がいるな・・と思う。周りの冷ややかな目を気にせず悠々と弁当を食べ終わったじーさん あんたはえらい!というべきか 常識の無いやつ・・と思うか これだから年寄りは嫌だ・・と思うか さあ君はどれだ? あたし?朝食べずに出てきたから うまそーだなーと指をくわえていたのであるw