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メンタルチャットでおこるさまざまな非日常

学生の頃の話だが

2021-05-05 15:19:45 | メンタルヘルス
自分が将来なにになりたいのか考えたことはあるだろう。大体高校生なんか漠然としかイメージしてなくて知名度とかランキングで大学を選ぶものだ。そこを卒業すれば薔薇色の未来が待ってる・・と勝手に思い込んで受験勉強をする。実際社会に出るとわかるのだが そんな薔薇色の夢なんかどこにもないわけで ある程度食べるために妥協してやってくのが悲しい現実。あたしは 将来どこかの大手企業のリーマンになろうなんてさっぱり思わなくて 京都で友禅の作家になりたかったんで バイトも洗い屋というか湯のし屋さんだったわけ。京友禅ていうと鴨川の友禅流しを思い浮かべる人も多いだろうが あれは昔の話で当時でも工場の長い水槽で洗って 干場で乾燥させて スチーム当てながらローラーでプレス・・という情緒もへったくれもないもの。まあ 京友禅の工程の一部を裏側から見てたわけだが 当時既に斜陽だったから結局ソフト屋に転身したのは今となっては大正解だったようだ。あたしは洗いの工程しか見てないからその前後を知りたくて面白そうなんで借りた。着物の国のはてな? 片野ゆか著 集英社刊 2020年9月初版。著者は1966年東京生まれのノンフィクションライター 犬がらみの著作が多いが これは着物の本。と言っても着付けの仕方やルールの本ではない。ほぼ浴衣しか着たことのない片野氏が着物の世界で???と思った疑問点や 着物業界の裏なんかを書いた本で4割ぐらいは実用書だけど 残りはエッセイと思えばいい。あたしも着物業界でバイトしてたくせに 知らなかったことがいっぱいあって面白く読んだ。本文中にも出てくる日経プレミアシリーズの着物文化と日本・・て対談集はヤフオクでポチったw 着物と言えば七五三と成人式と結婚式と葬式しか着ない人が多いわけで いろんな謎が隠れてる。そういう意味では これから着物を着てみよう・・と思う人は 買わずとも読まれた方がいいかと思う。うちの図書館にもあったんで どこにでもあるかと。お金に余裕があるなら1500円+税だから買われてもいいかもだが まあ図書館で足りるだろう。結局2回読んで 嫁はんにも読ませたいな・・と思う本だったのは事実。まあ着物・・というか反物(今でも巻けるw)を作る工程にいたので 着る側からみるとこんなに苦労がいるのか・・・とか 自粛警察ならぬ着物警察までいるという恐ろしい話ものってる。 まあ日本の民族衣装ではあるのだけれど 和服が廃れる理由が少しわかった気がするが 嫁はんには着て欲しな・・と思うのである。
コメント
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