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ヒトコブラクダ層ぜっと 上・下

2024-02-11 16:05:29 | メンタルヘルス
万城目 学著 幻冬舎刊 2021年初版 上445P 下490P それぞれ1980円なので 当然両方買わなきゃならんので 3960円てことになるのだが・・不思議なことにamazonで見ても下巻は既に売ってない。更に新本がほぼ30%オフの値段になってるので増刷されなかったんだろう。代わりに ヒトコブラクダ層戦争と改題されて 上・下2分冊で文庫化されてる。それぞれ957円だから 上下買っても1900円ちょい。元々は小説幻冬に2017~2021年まで連載されてたものを加筆修正して単行本化したらしい。図書館で借りたんだが通しで935Pもあるし買えば4000円近いわけで萎える。売れなかったんだろう。そもそも単行本としてではなく 出版社の文芸本の連載だから仕方ないだろうが。ここんとこ4冊ほど万城目さん読んでるがハズレかな?と思いきや意外と面白い。古代歴史ロマンファンタジー万城目ワールドなわけで 上巻はなかなか面白くていい出来だ。テンポもいいのだが下巻に入ると途端にテンポが悪い。妙に説明臭いというか無理に引き延ばしてる感じがして密度が薄いのだ。ひたすらバトルシーンが続くのでうんざり。最初に大体の構想をたてて資料を集めて書き始めたんだろうが 息切れしたのか連載の最後の締め切りに向けて字数を稼いでるような気がしてまだるっこしい。謎解きは後1/3あたりから始まる。これから読む人にネタバレしたら悪いんで書かないけど主人公となる3兄弟は何故か特殊能力を持ってるのでスーパーヒーローモノみたで 最初からやばいんだが。イラクのPKOに派遣されて砂漠での話が始まるのだけど 陸自は作戦中まで階級をつけて呼ぶのか? 特殊作戦中の海兵隊が所属がわかるもんつけてていいん?糧食にハムサンド?ロケットランチャーの弾1個だけ? 途中から陸自の広報の三尉が加わってるが 部下を無事帰還させる・・と言い張るのもおかしいし PKOでも小銃は可能なはずだから違和感満載。結局誰も死なないのは ファンタジーだから仕方ないとしてもオチも含めて絶対こうなる・・が見えちゃってその通りにになる。950P徹夜して読んでこれかよ?というのが正直なところ。更に腹立たしいのはこの絶版となった単行本の上下セットのサイン本がamazonで1万5千円前後の高値で出てるところだ。欲しい人は文庫でどうぞ。読んでみたい人は図書館でどうぞ・・としか言えません。8月の・・も順番待ちだが期待できそうにないなぁ・・
コメント
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