村井潤美著 白水社刊 2200円+税だから2420円 2022年1月初版 235P 既に2月に2刷が出てるのでそれなりには売れたらしい。どんな本と言われると困るのだが 英国の上流階級 侯爵とかと子爵とか俗にアッパークラスと言われてる上流階級の解説本。代々世襲の貴族とか一代限りのお金で買える称号とか まあ色々あってとにかくわかりにくい。日本だと皇室だけが代々の系譜がしっかりあるわけだが 他の平安貴族の系譜がどうなってるか?なんて誰も気にしないしそういう資料があるのかすら怪しい。言ってみれば 自分は藤原のなんたらの子孫で今は何代目で・・と言うようなものだ。皇室の系譜だってたどれる人なんかいないと思うが 英国の場合は呼び名で出自がわかるようである意味家系が大事にされる。世襲の貴族の場合は19世紀初頭に出た 貴族・准男爵名鑑 ディブレット社刊に仔細に書かれているそうな。これも2021年には紙版は廃止で電子化されたそうだが それぐらいしつこいw あたしは安い英車のスポーツカーに乗ってるので元々興味があったし バイクも海外ならハーレーでは無くトライアンフかノートン BSAの人なので気になる。おまけにCSでBBCのトップギアやホイーラーディーラーズ(邦題クラッシックカーディーラーズ)なんかで 英国の田舎の風景を見てると 自分が乗ってる車が生まれた背景を知りたくなるのは当然だろう。音楽的にはJAZZやウェストコーストロックにかなり影響を受けてるのだけどUKのプログレの影響も大きい。アメ車のミニバンにも乗ってたので以前はアメリカ寄りだったのだけど 金と才能だけが物差しのアメリカに比べて 伝統の歴史ある大英帝国てどうなってんの?というわけだ。元々は週刊誌の書評で知ったんでえらそうに講釈できる立場にはないのだが 読んでみて結構面白い本なのは確かだ。前の方はイギリスの上流階級の称号や階層 アッパークラスとか アッパーミドルなんていう出自で乗り越えらない階層があることを解説してて面白いが わかりにくい。著者は東大の比較文化の人で今は東大の院の教授だから 書き方が論文調で読みやすい本ではない。まあだんだんゴシップ的な要素も含まれてくるので 速読の人なら一週間もあれば読めるだろう。ただ 20ページも読むと投げ出して一杯やりたくなるような本ではあるがw 誰にでもお薦めできる本では無いが ダウントン・アビーあたりが好きな人には 物語の複雑な背景が理解できるようになるという利点はある。ここんとこメルカリで散財してるので さすがに読まずに買える値段ではないこともあって 図書館検索してあったので借りた。というか 最初はGWで旅してる間にご用意できましたになったので あちゃーで流れちゃって 帰ってきてまた予約しなおして借りたんだが 次がいるので2週間しか借りれない。とってきて数日は20ページの壁にはばまれて遅々として進まなかったのだが ここ数日でなんとか読んで今2回目を読んでる。図書館が買うかどうかは市の方針みたいなのがあるようで うちの図書館にはあるがどこにでもあるような本ではないと思う。好きな人には面白いのでお薦めしたいが いきなり買って読むのは財力に余裕がある方に限られるだろう。あたし?欲しいけど 本棚には一歩届かなかったのである。
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