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バッハ ゴールドベルク変奏曲:ヴァルハ

2009-01-01 14:38:31 | 音楽
バッハ/ゴールドベルク変奏曲 cem:エルムート・ヴァルハ



新年明けましておめでとうございます。

さて、新年早々はゴールドベルクで聴き初めというのが
私の定例なのだが、今年は一番好きなヴァルハのチェンバロで。

クラシックはまったくの門外漢なので
ヴァルハという人がどういう人なのか知らないけれど
自分の聴く限り、最も無色透明というか
「なにも足さない、なにも引かない。」の極みのように聴こえる。

感情の表現やらメッセージとは無縁の
ひたすら純粋な「音」の美しさだけが際立ち
そのまま森の中に持っていけば、鳥のさえずりに溶け込んでしまうような
「非人情」の音世界が実に淡々として、心地よい。

これと対極にあるのがグールドの81年版で
まるで居酒屋でオヤジに説教されているような
それはそれで楽しいのだけれど
むせ返るような人間臭さは、聴くシチュエーションを選んでしまう。

同じ曲でここまで解釈が違うものかと他にも聴きたくなって
ウチのCD棚にはちょうど30枚のゴールドベルクがあるけれど
(もちろん、巷の音源の針の先ほどの数でしかないが)
ヴァルハの右手とグールドの左手をはみ出る演奏には
いまだに出会えていない。

さてさて、この先何枚まで聴けるのか、
ヴァルハとグールドを超える音源を見つけることはあるのか、
楽しみは尽きない。

今年はどういう年になり、自分もどうなるのやらさっぱり分からないが
流れる水のように
力まず濁らず、淡々と過ごせればよい、と思うのではある。


J.S.バッハ『ゴールドベルク変奏曲』cem:エルムート・ヴァルハ 東芝EMI 91年
※録音は61年

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<追記>

先ほどM氏よりまた御節料理の
おすそ分けをいただきました。
ありがとうございます!



・・・で、たまたま本棚の整理をしよう!ともくろみ
案の定広げるだけ広げて途方にくれている最中だったので
食べられるのはいつになることやら・・・

今年もきっと、M氏はじめ、たくさんの皆様の
お世話になることでしょう。

感謝とともに、よろしくお願いいたしますm(_ _)m。


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