中学生の時、友人と共に訪れた中之島図書館へ。レトロな建物に感激したものです。オットは学生時代、自習室を利用していたそうですが、今は古文書や大阪関連の文献、ビジネス関係図書を置く個性的な図書館になっていて、自習室はなくなっています。
ちょうどガイドツアーが始まるというので案内してもらいました。ここは住友家十五代当主友純の寄付でできたもの。資金提供ではなく、建築から携わり府に寄付したといいます。その際、会社に建築部まで作ったというから驚き。建物への情熱を感じます。支柱こそ半分だけど、ニューヨーク公共図書館をまねたという正面玄関は威風堂々としてます。中に入ると階段が左右に広がり中央には「建館寄付記」と「増築寄付記」。その左右には右が「野性」をあらわす「野神像」、左が「知性」をあらわす「文神像」が立ってます。見上げるとドーム状の天井、その下には菅原道真、孔子、ソクラテス、アリストテレス、シェイクスピア、カント、ゲーテ、ダーウィンの八哲の名前が記されています。友純がリスペクトした人物でしょうか。建てられた当初はなかったという増築用寄付記や像ですが、後の設置を考え、最初から場所があけられていたそう。増築をも見越したのはさすが!
優雅な階段の裏には書庫が隠れています。図書館の舞台裏を見学できるツアーもあるようなので参加したいな~