株主総会で何か主張しようとするのは間違いである。
一般投資家というのは、利潤を得るために株を買うのであって意見を言うために株を買うのでは無い。
一般投資家は、コバンザメみたいなものであって、決して意見を言えるような大物では無いのである。
株を買うというのは、その企業の活動に賛同し、そこから得られる利潤を追求するためのものである。
積極的に企業活動をサポートしているのが株主である。
例えれば、ナチスの党員に当たるのが株主だ。
ナチスの党員には辞める自由が無いに等しかったが、現代日本においては株主を辞める自由に何ら制限が無い。
株主を辞めることで損失を被る場合もあるが、逆に利潤を得る場合もあるので自己責任でどうとでもなる話である。
サローの「知識資本主義」の中で述べられている例え話を引用すると、
もしアメリカ最大の個人投資家であるウォーレン・バフェットが、ジェネラル・モーターズ社の将来についてその最高経営責任者とランチを挟んで話すことを望めば、それは可能である。それに対し普通の平均的な投資家が連絡したとしても、返事すら返ってこないだろう。
前にも書いたが、東電は株主のものであると東京証券取引所のお偉いさんが語ったが、この場合の株主という言葉の意味は大株主であり、一般個人株主は株主の中に含まれていない。
株式市場には、正義や道義あるいは理性は無いので、そのような仕組みの中での株主総会というのにも当然それらは無い。
一般投資家は、総会ではなく、訴訟にしないと何も言えないのが現実です。