休日に移動中電車の中、ホテルのラウンジ、ビジネス街のカフェで読んだ。
大坊さんがお好きな画家や彫刻家について、あと珈琲屋での無言のコミュニケーションのお話がとても素敵。
後者の話は珈琲屋の元店主ならば文字にできてさほど不思議はない。
だけど、前者の方はなかなかできない。
きっと、何事も丁寧に、自分で感じながら、目をそらさずに、自分にも自分の周りとも向き合って生きている、そう思った。
いつでも憧れている、そういう人に。
落ち着いて、しっかりと生きている人。不思議と自信が湧いてきたりもするんだろうと思う。
だから、さらに向き合うことができて、所作や考えが深まっていく。大坊さんの珈琲の味もそうやって深まっていたったのだろうと思う。
大坊珈琲店へは行ったことがある。行ってみてよかったとつくづく思う。
形あるものはいつかなくなっちゃうからね。
大坊さんの本の装丁はいつも洗練されている。無駄なものも少ない。
お店があったのは東京・青山だし、お知り合いのデザイナーに頼んだろうか。
かっこいいんだよな。珈琲も、大坊さんも、本も、文章も。ため息がでるくらい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます