万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4007 我が背子は3720

2021年06月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌4007 我が背子は3720

我が背子は 玉にもがもな ほととぎす
声にあへ貫き 手に巻きて行かむ  大伴家持

3720     万葉短歌4007 ShuI296 2021-0620-man4007

□わがせこは たまにもがもな ほととぎす
  こゑにあへぬき てにまきてゆかむ
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻17(3890~4031、百四十二首)の第118首。題詞に、「入京漸近(やくやくに ちかづき)悲情難揆(はらひかたくして)述懐(おもひを)一首并一絶」。4006は長歌。左注に、「右大伴宿祢家持贈掾大伴宿祢池主 四月卅日」。
【訓注】我が背子は(わがせこは=和我勢故波)。玉(たま=多麻)。ほととぎす(保登等伎須)。声にあへ貫き(こゑにあへぬき=許恵尓安倍奴吉)[「時鳥の声を薬玉に交えて貫くという発想・・・」。08-1465霍公鳥 痛莫鳴 汝音乎 五月玉尓 相貫左右二(ほととぎす いたくななきそ ながこゑを さつきのたまに あへぬくまでに)、10-1939霍公鳥 汝始音者 於吾欲得 五月之珠尓 交而将貫(ほととぎす ながはつこゑは われにもが さつきのたまに まじへてぬかむ)、など]。