風の吹くまま

大好きな自動車について、思いついたことを投稿します。

アイデンティティ

2007-10-05 15:37:00 | クルマ雑感
外国車のデザインを見て、特に感心するのは、
どのメーカーのクルマであるかが、
一目見ただけで分かる場合が多いことです。
例えば、ヨーロッパのいくつかのメーカーは、
自社のアイデンティティを示す「共通のデザイン」を、
何十年もの間、維持し続けています。

そのことを発見したのは、昔、クルマ雑誌か何かで、
1930年代のロールスロイスの写真を見たときのことでした。
なんと、「フロントグリルのデザイン」が、
その当時から現在に至るまで、ほとんど変化していなかったのです。
これには本当に驚きました。

言い換えれば、何十年も前の段階で、
21世紀の現代まで通用するデザインを考えていたわけであり、
そのアイデンティティを常に保ちながら、
世界第一級の自動車を開発し続けてきたことになります。
この事実には、ただただ感服するしかありません。

そう思いながら、いろいろなクルマを見ていると、
BMWなど、ヨーロッパの複数のメーカーが、
自社特有の「フロントグリル=顔」を持っていることに気づきました。
そこからは、プライドや自信、歴史の重みのようなものがにじみ出ています。

こうした意見を述べていると、
「外車かぶれ」のように思われるかもしれません。
しかし、決して日本車を否定しているわけではなく、
外国車にも一長一短があることは理解しています。
ただ、そうしたデザインや乗り味、アイデンティティの部分で、
今のところ僕は、外国車を好きになる確率が高くなっています。