風の吹くまま

大好きな自動車について、思いついたことを投稿します。

昔のクルマ、今のクルマ

2007-10-14 08:29:44 | クルマ雑感
ノスタルジックカーショーの写真はまだまだありますが、
今日はちょっと違う話題を書きたいと思います。

実は、カーショーを見た日の夕方、
ゴルフワゴンのバッテリーが急にご臨終なさいました。

大阪から京都に戻り、用事で出かけた先でのこと、
エンジンをかけようとして、キーを差し込んでひねったら、
「カタカタカタカタ、ブーー…、カチカチ…」
というような妙な作動音が聞こえました。
その瞬間、トリップメーターやデジタル時計の表示がおかしくなり、
セルモーターはまったく回ろうとしません。

つい数分前まで、何の異常もなく走っていたので、
すぐにバッテリー上がりだとは気づかず、
どこか電気系統が故障したのかなと思いました。
やや落ち込みながら、とりあえずJAFに来てもらおうと考え、
財布から会員証を取り出して電話番号を確認し、電話をかけました。

昔は公衆電話を探すか、近くになければ、ヒッチハイクをするなどして、
電話があるところまで行かなければなりませんでしたが、
ありがたいことに、今はすぐに携帯電話で呼ぶことができます。
ケータイの便利さをしみじみ感じながら待っている間、
することがなくてヒマなので、ヒューズボックスを開いて、
ヒューズが切れていないかどうかを確認しましたが、
それらしいものをいくつか見ても、どうやら切れていないようでした。

そうこうしているうちに、
約40分でJAFのロードサービスのお兄さんが到着。
症状を説明すると、すぐに、
「その感じなら、今までの経験から考えて、たぶんバッテリー上がりでしょうね」
という返事が帰ってきました。

僕はバッテリーだと思っていなかったので、
にわかに信じられませんでしたが、
ブースターケーブルをつないでからキーをひねると、
元気よくセルモーターが回り、あっさりとエンジンがかかりました。
(うわ~、助かった~、どこも壊れてなくて)
と思いながら、
「今まで兆候らしい兆候もなかったのに、こんなに急に上がるものなんですか?」
と、JAFのお兄さんに尋ねてみました。すると、
「最近のクルマは、電圧がある一定ラインを下回ると、突然かからなくなるんです」
とのこと。なるほど、勉強になりました。
想像するに、今のクルマにはコンピュータとかイモビライザーとか、
エンジンをかけていない間や、エンジンをかける前の段階で、
電気を使う部分が非常に多くなっているために、
バッテリーが弱ると、急に何もできなくなってしまうのでしょう。

昔、ポルシェ944S2のバッテリーが上がったことがありますが、
その少し前からセルモーターの回り方が徐々に弱ってきていたので、
バッテリーの寿命が近づいていることに気づいていました。
また、初代RX-7のバッテリーが上がったときは、
押しがけでエンジンをかけることができました。
こうした経験が、今のクルマには通用しないことが分かり、
僕は少々寂しく感じられました。
もっと単純でわかりやすかった昔のクルマが懐かしいとも思いました。
今のクルマは、いろいろな面で便利になった反面、
メカニズムが複雑でわかりにくくなってしまったのです。

その後、スーパーオートバックスでバッテリーを交換しました。
新しいバッテリーは、
オートバックスがボッシュと共同開発したオリジナル製品とのことで、
なんと2万数千円もしました。
これで当分元気に走ってくれることでしょう。


☆ゴルフ君のエンジンです。今のクルマは難しくなって素人には手が出せません。自分でプラグを点検したり、バッテリー液を補充したりしていた頃が懐かしいです☆