風の吹くまま

大好きな自動車について、思いついたことを投稿します。

はい、チーズ!

2007-10-27 15:05:12 | クルマ雑感
写真写りが良くて、実力以上に良い顔で写る人もいれば(笑)、
写真よりも実物のほうが素敵だと思える人もいます。

クルマも、写真で見るのと実物とでは、
印象が変わることが時々あるように思います。
そもそもクルマは「複雑な形をした立体」ですから、
平面の写真では、ボディの微妙な凹凸が正確に伝わらず、
本当の姿が見えにくいのかもしれません。

今まで実際に見た中で、
写真よりもカッコいいと思ったのは、
前にも少しだけ書きましたが、
フェラーリの「F40」でした。
また、フェラーリ・テスタロッサも、最初に見たとき、
写真よりも実物のほうが美しいと思いました。

F40が発表され、雑誌の写真で初めて姿を見たとき、
それまでのフェラーリに比べて、ボディラインがやや直線的で、
確かに格好はいいけれども、今ひとつ美しさに欠ける気がしました。
ところが、いざ実物を目の当たりにすると、
フロントフェンダーからドア、リアウィングにかけて、
ゆるやかな曲線を描いたボディラインが本当にセクシーで、
写真の何十倍も美しく、カッコよく見えたものです。

反対に、写真写りが良いクルマもあります。
それほどカッコよくないと思われるクルマでも、
特に自動車メーカーのカタログ写真などにおいては、
もちろんカメラマンの腕前のおかげでもありますが、
実物よりかなりカッコよく見える場合が多い気がします。

本当なのかどうか分かりませんが、カタログ写真に関しては、
少しでもカッコよく見せるために、車内に重りを積んで、
車高を低くして撮影する、という話を聞いたことがあります。

そのように「細工をして撮影された写真」を見た後、
ディーラーで実車を見ると、
妙に間延びして精悍さに欠ける感じがして、
何だか期待はずれな気分になってしまいます。

クルマの車高がスタイリングに及ぼす影響には絶大なものがあり、
たとえほんの2~3センチローダウンしただけでも、
たいていの場合、ノーマルよりかなり引き締まった印象になります。
ですから、重りを入れて撮影したら、
それだけでカッコよさが何割か増すのは、
ごく当然のことと言えます。

写真写りが良いクルマか、そうでないクルマか、
どちらが良いかと問われれば、
僕は、写真写りが悪いほうがありがたいと思います。
クルマは写真の中に平面で存在するものではなく、
現実にこの世界に形あるものとして存在するわけですから、
実物がカッコいいほうが、感動は大きいはず。

もちろん、実物のカッコよさをまったく損なうことなく、
すべての写真が美しく写っていれば、
それに越したことはないのですが(笑)。


☆僕が写したこの写真よりも、実物は何倍もセクシーです(笑)☆