羊毛フェルトクラフト Little field

羊毛フェルトで作る小さな世界 Little fieldの ほんわ家(ほんわかと読みます)おのよーこの日記です。

「受け入れる」ということ

2012-09-10 12:50:12 | パステル和(NAGOMI)アート

 昨夜の「情熱大陸」で、
写真家、篠山紀信さんが取り上げられていました。

見るともなしに見ていたような、聞いていたような…
感じでしたが、
その中で、篠山氏が語ったことです。

氏は、まだ駆け出しだったころ(の話しだったと思う)
海外で撮影をしようとして、
撮影に良いポジションを取ろうとしても取ることができなくて
どうすればいいだろうと考えた結果、
(未熟な自分が)他の人より優れた場所をとることができなくても仕方ない
良い場所が取れないと嘆くよりも
今ある現状を受け止めればいいのだと気がついたそうです。

良い撮影の場所が取れなかったことも含めて
写真のなかに現状を留める。
それが彼の作品のメッセージ性を高めているようです。

今ある現状を全て素直に受け入れるということは
そう簡単にできることではありませんよね?
でも、これは、とても大切なことで
私のパステル和アートの講座でも常々訴えていることです。

昨日、私はワークショップの会場に飾らせてもらってる絵を
秋冬バージョンに変えようとパステル画を描いていました。
その絵は、インストラクター対象の1DAYスクーリングで
協会の代表から教えていただたいた作品でしたが、
工程が細かく、これまでも、何度が描いてみましたが
なかなかうまく描けません。

昨日も、結局、1時間近くもかけても、
満足した仕上がりにはなりませんでした。

結局、気分が乗り切らないまま、この絵を描き続けても
楽しくないな…と思い、
初心に戻って、円の絵を描きました。


自分の中に浮かんだイメージカラーはブルー。

特に意識したわけではなかったのですが
ブルーは心身をクールダウンさせる効果があり
自分の心を見つめなおしたいときに最適なカラーだそうです。

この絵を描きながら、
本来のパステル和アートの楽しさ、良さを改めて感じることができました。

ワークショップでいつも言っていることだったのです。
絵をうまく描くことが目的ではない
 絵を描くことを楽しむことが大切なのだ」と…。

そして、仕上がった作品は、上手でも下手でも、
それが自分の描いた唯一無二の作品であり、
他の誰にも、そして、今このときにしか描けなかった1点だということ。
それを受け入れましょうね…と受講生たちに言ってきたのに、
自分が忘れてしまっては意味がありません。

いろんなことがうまくいく最高の方法は
「あるがままを受け入れる」ということ。

難しいことだけれど、心を開いて
素直に現状を受け入れていきたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする