一日遅れですが…月曜のお題作品UPします。
水は清きふ・る・さ・と~♪
私の育った山梨県の甲府盆地は
釜無川によって山から運ばれた土砂が堆積してできた扇状地の中央部。...
扇央部と呼ばれるその土地は稲作には向いていません。
そんなわけで米が取れないので昔は貧しい地域でした。
そして早くに夫を亡くした私の祖母は
養蚕で家計を支えていました。
今ではそら恐ろしいことですが
幼少の頃の私は蚕と寝食を共にしていた…と
言っても過言ではありません。
さなぎ状態である繭を剥ぎとってしまうため
一部の生物愛好家の方などから非難の声もある養蚕及製糸業ですが…
養蚕農家のみなさんは蚕を育てるために
桑を摘み、納屋をあたため、繭になるその日まで
休む暇なく作業を続けます。
決してそれを肯定しようとも思わないけれど…
この産業によって生き延びた人もいるということもまた事実。
わたしもその恩恵を受けた一人であるという想いに至ったわけで…
犠牲になった沢山の命に感謝したいと思います。
なんかちょっと堅苦しい話になりましたが…
あわよくば納屋の梁に糸をはき、そこで生き延びた蚕の成虫が、
犠牲となった仲間の分まで生きて子孫を残したことでしょう…。
今週のお題の「ふるさと」
でちょっと幼少の頃を思い出してみました。