是枝裕和監督の作品・主演福山雅治「三度目の殺人」
是枝×福山作品は「そして父になる」に続く2作目
今回もまたどっぷりと!?考えさせられる内容でした。
まだ先日公開になったばかりで、絶賛公開中ですが、
ネタばらししちゃうと
最初から犯人は分かっていて、終盤、判決は予定通りの「死刑」の判決が下されるわけ…
そして、裁判が終わった後、広瀬すず演じる被害者の娘が言う
「三隅さん(役所広司演ずる被告人)が言った通りでした。ここ(裁判)ではだれも本当のことを言わない…」
(書いちゃったよ、これから観に行く人ごめんね)
映画の中でいわゆる「真実」はどうだったのかは見た人達が慮るしかない…
そんな映画でした。
この映画を観終わって、何年か前にみた「休暇」という映画を思い出しました。
「休暇」では一人の死刑囚の刑の執行をめぐって話が展開していくのですが
この映画(休暇)の中では死刑囚の犯罪の内容については一切触れられていません。
もし、「三度目の殺人」で死刑判決を受けた三隅がこの「休暇」の死刑囚だったとしたら?
そして、この2作をそんな視点で見てみたら更に両作品の深みが増すのでは?と思いました。
話は変わりますが、「三度目の殺人」で被害者の妻を
今、不倫問題でお騒がせの女優S・Yさんが演じています。(名前はあえて伏せておきますね)
彼女は、どことなくつかみどころのない役を演じるとぴったりはまりますね…
そして思ったのです、事実はもちろんわかりませんが、
彼女は不倫相手の前でも「女優S・Y」を演じていたのではないかと?
だから彼女にとっては「不倫」ではなかった?ということなのでは…
だって自分自身ではないんだから
そんなこともふと思ったのでした。