旭川 高校生殺害事件 当時19歳の被告に懲役25年求刑

旭川 高校生殺害事件 当時19歳の被告に懲役25年求刑　NHK 2025年3月5日 19時10分

去年4月、当時17歳の女子高校生を北海道旭川市の渓谷にある橋から川に落下させて殺害したとして、殺人などの罪に問われている当時19歳の被告の裁判で、検察は「人格の尊厳を踏みにじる極めて残虐な犯行だ」として懲役25年を求刑しました。一方、弁護側は、ともに起訴されている22歳の被告の指示に従ったとして、懲役15年が妥当だとしました。

旭川市の当時19歳だった女の被告は、去年4月、市内の渓谷にある橋で当時17歳の女子高校生を欄干に座らせ川に落下させて殺害したとして、旭川市の内田梨瑚被告（22）とともに殺人などの罪に問われています。

5日に旭川地方裁判所で開かれた裁判では、被害者参加制度を利用している高校生の両親の意見を弁護士が読み上げ、両親は「私たちの悲しみや怒り、苦しみはどんな重い刑でも釣り合いません」と厳罰を求めました。

このあと検察は「被告は馬乗りになって顔面を殴り、欄干に座らせて『落ちろ』『死ねや』とどなるなど、被害者を追い込んで殺害するために必要不可欠な役割を果たした。みずからの怒りを内田被告と一緒にぶつけただけであり、決して『従属的』ではない」と主張しました。

そして、「被害者の人格の尊厳を踏みにじる、極めて残虐で悪質な犯行だ」として、懲役25年を求刑しました。

これに対し弁護側は「内田被告の指示に従ったまでで、計画的な側面は見られない。年齢は若く、更生の可能性は十分認められる」として懲役15年が妥当だと主張しました。

最後に被告は「私のしたことは私の責任であって、誰のせいでもありません。どんな判決であろうと覚悟はできています。本当にすみませんでした」と述べました。

判決は、7日言い渡されます。