【シルクロードS】レース展望
ビッグシーザー(栗東・西園正都厩舎、牡5歳)は昨年10月にオパールSを快勝し、前走の京阪杯で念願の重賞初制覇。2歳から3歳の春にかけて4連勝したあと足踏みした時期もあったが、本格化した印象だ。好位差しのレースぶりには安定感があり、重賞2連勝も十分ありうる。
テンのスピードなら、ピューロマジック(栗東・安田翔伍厩舎、牝4歳)が一番。特に前走のスプリンターズSは8着ながら、前半3ハロンは32秒1という速いラップを刻んだ。葵S、北九州記念と直線が平坦なコースで重賞を連勝しており、開幕週の京都ならばもうひと踏ん張りできる。
ウインカーネリアン(美浦・鹿戸雄一厩舎、牡8歳)は昨年の高松宮記念で見せ場たっぷりの4着。GⅢならば格上の存在だ。前走の京阪杯で逃げ粘って2着になったように、8歳でも衰えは感じられない。すんなり先行なら、ここも上位争いに加わる。
他にも勢いのある新興勢力が多数。まずはソンシ(栗東・中内田充正厩舎、牡4歳)だ。昨年9月から1、1、2、1着。前走で1200メートル初勝利を挙げ、この距離でも通用するスピードを見せた。馬体重が500キロを超えて充実一途。実績馬にひと泡吹かせるか。
セントメモリーズ(美浦・斎藤誠厩舎、牝4歳)も目下3連勝中。底をみせておらず、オープン入りしていきなりの重賞挑戦でも侮れない。ただ、本当に速いペースの経験が不足。すんなり流れに乗れるかどうかが鍵となる。
クファシル(栗東・池添学厩舎、牡5歳)は昨年、4戦して1、2、1、1着。祖母は女傑エアグルーヴという良血馬で、本格化した今なら重賞でも。
カピリナ(美浦・田島俊明厩舎、牝4歳)はデビュー以来、【4311】と大崩れがない。脚質に自在性があり、展開不問。1分7秒1という速い持ち時計もあり、重賞初挑戦でも楽しみ