![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/f8/281494cb1bd337d1244c132bb1a54bcf.jpg)
久しぶりに浅田次郎を読んだ。
参勤交代の道中を描いた「一路」である。
浅田次郎は好きな作家の一人で、これまでに多くの作品を読んでいる。
彼の作品で最初に読んだのは、10年以上も前のことだが、
多分「天国までの百マイル」だったと思う。
軽妙なタッチでユーモアがあり、その上、人間味あふれて、
すごく郷愁と共感を感じることができた。
それからの一年くらいは、「写真館の女」、「月島慕情」などと
20冊くらいは読みあさった。
特に同世代の作家なので、淡い青春時代の物語が特に共感できた。
そして先日、友人の一人が、「読んでおもしろかったけど、貸そうか?」と言ってくれた。
「一路」か。「中山道」を舞台とした話だよね。おもしろいのかな?」という感じがした。
しかし、読み始めるととてもおもしろく、一気に読んでしまった。
「さすが、浅田次郎!」。チョット褒めすぎかな?
それとは別に、木曽路には、深い思い入れがある。
それは遠い45年も昔のこと。
高校山岳部に所属していた私は、高校2年の時に初めて北アルプス遠征に参加した。
博多駅19時半発の寝台急行「阿蘇」で名古屋まで行き、中央本線から松本に入った。
その時に初めて、車窓から木曽路を見たのだけど、
「あぁ、これが「島崎藤村の夜明け前」の世界か!。」
その時、いつかはこの道を歩きたいと思ったことを覚えている。
それが実現したのは、25年後の私が43歳の時だった。
たまたま出張で東京に行った帰りに、少しだけ時間がとれたので、
真夏の暑い中ではあったが、妻籠から馬籠の旧道を2時間くらい歩いた。
そして、4年前には、車ではあったけど、「これより北 木曽路」から
「これより南 木曽路」をじっくりと味わった。
その時の写真があるので、今日はそちらを主に紹介する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/26/07e433554513e357f8f48a580d420eeb.jpg)
国境の碑
中山道の説明文
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/b0/66695d7d46840ba8979d164b12b3458a.jpg)
本当は石碑だけで良いのだけど、これしかなかった!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/4f/f2404d1af0ffbc84629ad754699e3278.jpg)
この「これより北 木曽路」の碑は、昭和15年、当時68歳の島崎藤村の
揮毫によるものだそうだ。それが昭和32年に建立されている。
そして北に歩いていくと、「馬籠」へと入っていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/e0/c0c9f9557723aa92ccd06434c751e6da.jpg)
夏の風景なので、季節感がないのはすみません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/0d/735461842ad9628739e2b45338632d21.jpg)
この「但馬屋」にはずっと前に泊まったことがあるなぁ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/ff/1e7a7db7103887a3d88eab5d42310d75.jpg)
北へ上がっていく途中にある「寝覚ノ床」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/7e/644dfcb0c2244011e359c71314c168ab.jpg)
「一路」と無理に関係つけて、木曽路の景色をいくつか紹介したい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/be/8198e877cb4fd817bebf5a84efb10df4.jpg)
福島の関所
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/52/d82877b1adf0c07ff2157cbf32e8b265.jpg)
こんな木橋もあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/1a/6e6e2fc470f9945768774ad47fdcf86c.jpg)
木曽路は、保存建物が多いのだけど、「奈良井宿」はとても良かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/69/1057c1f10ecd0a579e384f656ada1071.jpg)
この店で、昔からの薬「百草丸」を購入。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/d9/0ce52adbf236a683dd3b22ea89d2d74c.jpg)
またいつの日か行ってみたいものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/3d/c444e7aa4a11520dca153544739593aa.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/86/bdb942b867f73c7256837d1cdff3b224.jpg)
そして、「これより南 木曽路」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/46/734540d07d6c1d05fe069fd05f73008e.jpg)
「これより南 木曽路」の説明文。
そしてその石碑。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/ad/f3dfd55789deeda4148e575d79c1fa4c.jpg)
「一路」の詳しい中身にはもうふれないけど、
本を読みながら一つだけ考えたことがある。
それは、「本」が先か、「映画」(ドラマ)が先かということ。
個人的には、やっぱり「本」のほうが先が良いかな。
「本」を読むときには、想像力をフルに使う。
話のスジがわかってしまうと、本を読む気力が萎えてしまうような気がする。
なので、BSであったドラマ「一路」は見ていない。
チョット長くなったので、この時の「木曽駒ヶ岳」の写真をいくつか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/2d/fc3c4988c30f490cb7ea98fa3ebb53ca.jpg)
「宝剣岳」の頂上で。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/25/05fba3b129a53dfe9ce022ae033c8069.jpg)
木曽駒ヶ岳の朝焼け
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/6d/b31bf6f756098d23b2d13080275404db.jpg)
そして「コマクサ」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/ca/d823bc3a4a2d0b7cd87318c9014a4311.jpg)
この本を読んだ後、「木曽は山の中」(葛城ユキ)をよく聞いている。
♪♪
「春が来ましたお風呂場の窓の外の
遠くに見える あれば恵那の山の
淡雪がやけに目にしみて
苦しいことなど そのうちに解けるだろう
人待ち顔の店で甘酒飲む
やるせない味も変わるだろう
木曾は山の中です 誰も来やしません
だからあなたに会いたくて熱くなるのです ♪♪
歳をとってきたのか、とても懐かしい。
さぁ、いよいよ、今年も残りわずかになってきた。
いつもの「山中間」との忘年登山も終わったが、
今年の最後の締めに、「天山」に登りたいと思っている。
でも、時間がとれるかが問題だ!
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