いて座球状星団 M22、M28、M55
Ⅰ.M22球状星団
画像① PNG元画像ファイルよりVGA切り出し
いて座のメシエ天体は15。その内の約半分の7個が球状星団。憂鬱な気分。FMA135と私の技術では、もわもわ星の回りに小さな星がパラパラが精一杯。
しかし、M22の電視観望に入り、思わず「球状星団の粒粒きたー。」と喜んでしまった。まあハイアマチュアの人の小さな粒粒数え切れないにはまだ遠いが、一歩前進。満足の電視観望。頑張ったなCeres-C。
M22は、明るさはM13ヘラクレス座大球状星団に匹敵し、空の条件が良ければ肉眼でも確認が可能らしい。眼視で中央部の星を分離するには口径15cm程度の天体望遠鏡が必要とのこと。また、赤外線天文衛星IRASの観測で、この星団の中に惑星状星雲が発見されているとのこと。
いい天体を観望できた。
なお、機材006(資料14)で掲載したM22画像の方が良かったかも知れない。まあ、大同小異かな。
画像②元画像
画像③アスタップ によるプレートソルブ、ディープスカイ・アノテーション
Ⅱ.M28球状星団
画像④元PNGファイルよりVGA切り出し
撮り方も悪く星が星雲のように見えている。M22で喜んだ後はこれかと思ってしまったが、よく考えてみると、浅田さんの本で、球状星団は天体望遠鏡の口径が小さい時は星雲状に見える、との記述があったようなことを思い出す。確認してみると『口径8cm60倍で星雲状に見える』との記述あり、この画像がそれだと。経験値+1。
なお中西さんの本では、M28は明るさが6.9等視直径14’で、M22の5.2等視直径32’に比べると地味との記述あり。ただ天の川の微光星の中で輝く姿は美しいらしい。
画像⑤SharpCapProによるプレートソルブ、DSIA、VGA切り出し
画像⑥元画像
Ⅲ.M55球状星団
画像⑦FITSファイルをアスタップ等で処理し保存したJPG画像からVGA切り出し
こちらの画像も星が分離できて初心者にとってはまずまずの画像。アスタップ(Astap)で、プレートソルブができ、後色々画像処理を行った。色はちょっとと思うが・・・今後の課題。
M55は満月の視直径の2/3と大きく、星も集中度も低いらしい。そのため、双眼鏡でも楽しめ、初心者でも球状星団の雰囲気で撮せたということらしい。
画像⑧アスタップ等で処理した元画像(750×1000ドット切り出し)
画像⑨アスタップによるプレートソルブ、NorthUp回転、上下左右反転、α,δ grid表示、ディープスカイ・アノテーション
画像⑩ステライメージLiteによる観望位置
参考資料
1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社
2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館
3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社
4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン
5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社
6)Player One Ceres-C | 株式会社サイトロンジャパン
7)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒~シュミット
14)電視観望の機材06(Ceres-C) - よしべや自然博物館