百姓通信

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輸入制限

2019-06-02 23:13:28 | Weblog
30日、厚労省は今日(6/1)から「韓国産ヒラメなど水産物輸入規制を強化」する旨を発表した
アカガイ、トリガイなどの輸入はほぼ全量が韓国からのものであり、ヒラメは国内消費量の約1/4が韓国の養殖によるものになっている
1980年代日本でのヒラメの養殖は栄えるが、韓国はその後飛躍的な発展を遂げ1996年には日本の生産量を抜き去ると共に対日輸出も伸長し、逆に日本ではヒラメ養殖生産量はピーク時の半分に減少していくことになったという
韓国の成長の要因としては水産業のみならず生保会社、化学薬品会社等異業種からの資本参加により優秀な人材が結集し、種苗生産と養殖の技術・資材を日本のみならず、世界各地から採用したこと、主産地である済州道の良好な養殖環境、そして何よりも、ウルグアイ・ラウンドに伴う農産物の自由化に対処すべく、ミカン栽培等の農業からヒラメ養殖等の水産業への転換を積極的に支援した韓国政府の政策に依るところが大きいようだ
日本におけるヒラメの消費量は約1万2000トン(12年)で、そのうち漁獲によるヒラメは半分の6057トン。国内養殖ヒラメは3125トン、輸入ヒラメは2953トンで、そのほとんどが養殖の韓国産というのが内訳になる
2018年、大分県では同県豊後大野市の業者が輸入した韓国産の生食用活ヒラメから食品衛生法の基準を超える寄生虫「クドア・セプテンプンクタータ」が検出されたと発表した。県は輸入された3100キロ(2862匹)の全品回収を同社に命じた。当時、健康被害の情報は寄せられなかったようだが、検疫所が調べたところ、基準を超える1グラムあたり170万個の寄生虫が含まれていることが判明したといわれている

今回の輸入制限は何か事故があっての対応というわけでも、必ず今おこななければならないことではないようだが、韓国の東京電力福島第一原発事故を受け福島など8県産水産物の輸入規制に対しての対抗措置なのだろうか?