今年から「秋の味覚」の秋刀魚の水揚げが早くなった。従来8~12月が操業期間と定められていた秋刀魚漁が、今年から前倒しされて5月から北太平洋の公海で始まることになったことに起因するが、深刻な秋刀魚の不漁が続いていることがその背景にあり、長引く不漁対策として水産庁は今年から通年操業を認めたためことによるものだ。ただ、いまの時期のサンマは小ぶりなものが多く、「初夏の味覚」としてどこまで定着するかは不透明で、一方乱獲になり全体の量が減る可能性も併せ持つ。
秋刀魚が好む水温(12~18℃)の海域が東へ移ったため、釧路沖ではサンマの不漁が続いていると考えられている。ただ、原因は本当にそれだけなのだろうか。
秋刀魚が好む水温(12~18℃)の海域が東へ移ったため、釧路沖ではサンマの不漁が続いていると考えられている。ただ、原因は本当にそれだけなのだろうか。